マイナー契約のマーリンズ・グリエル 開幕ロースター入りが確実に

日本時間3月27日、マーリンズのキム・アングGMはユリ・グリエル、ホセ・イグレシアスというマイナー契約を結んでいる2人のベテラン内野手について、グリエルは開幕ロースター入りすること、イグレシアスは開幕ロースターから漏れてマイナーに残ることを明らかにした。両者とも日本時間3月26日にマーリンズとの契約を破棄できる権利を有していたため、動向が注目されていた。スキップ・シューマッカー監督は「2人ともまだメジャーでプレーできるということを証明してくれた」と話している。

今年6月に39歳の誕生日を迎えるグリエルは、アストロズ時代に2度のワールドシリーズ制覇を経験し、2021年には首位打者とゴールドグラブ賞を獲得。昨季は打率.242、8本塁打、OPS.648と低迷し、オープン戦でも打率.227、0本塁打、OPS.534と調子が上がっていなかったが、キムGMは「彼は一塁の控えだけでなく、DHや代打でも起用できる」と語り、シューマッカー監督も「ヒューストンでは一塁を守っていたが、二塁や三塁も守れると思う。彼は勝つことを知っている選手でもある」と高く評価している。

グリエルはマイナー契約でロースターの40人枠に入っていないため、グリエルを開幕ロースターに入れるためにはロースターの枠を空ける必要があるが、マーリンズはトミー・ジョン手術後のリハビリを続けているマックス・マイヤーを60日間の故障者リストに入れることで枠を空けられるため、編成上の問題も全くないとみられる。

一方のイグレシアスは、右打ちの遊撃手ということでジョーイ・ウェンドルとのプラトーン起用も想定されていたが、昨季の盗塁王でもあるユーティリティ・プレーヤーのジョン・バーティがいるため、それほど優先順位は高くなかった。キムGMはイグレシアスに「あなたのプレーをもっと見たい。試合勘を取り戻してほしい」と伝え、オプトアウトしてFAになるのではなく、傘下マイナーに残ることを提案したという。イグレシアスはそれに応え、引き続きマーリンズのマイナーでプレーを続けることを選択したようだ。

© MLB Advanced Media, LP.