“恋の宮”で幸せ願う「花換まつり」、桂由美さんとコラボ 福井県敦賀市の金崎宮で3月30日開幕、特別版の短冊登場

桂由美さんの直筆「おしあわせに」短冊がついた桜の小枝
桂由美さん

 桜の名所、福井県敦賀市の金崎宮で3月30日、「花換まつり」が開幕する。今年は世界的なブライダルファッションデザイナー桂由美さんとコラボして、巫女「福娘」との花換えに使う桜の小枝が、桂さん直筆メッセージ「おしあわせに」の短冊のついた特別バージョンとなる。桂さんは4月1日にトークショーなどで来場する予定。まつりは4月11日まで。

 まつりは明治時代、当時の男女が「花換えましょう」と声を掛け合い、桜の小枝を交換して思いを伝えたことに由来し始まったとされる。同宮は「恋の宮」とも呼ばれ、近年、多くの若者らが訪れている。世界的な著名人とのコラボは初めてで、北陸新幹線敦賀開業1年前イベントとして敦賀観光協会や県観光連盟が共同開催する。

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 4月1日午後1時からは、桂さんと田村典男宮司によるトークショー。同3時10分からはミニブライダルショーがあり、その後は桂さんも参加しての紅白餅まきがある。桂さんは「ショーでは神社婚にふさわしいドレスと打ち掛けをまとう新しい着物スタイルを披露するので楽しみにしてほしい。恋人募集中の人も、恋人がいる、結婚している人もぜひいらしてください。桜に囲まれ『しあわせ』な気持ちになってほしい」とコメント。田村宮司は「恋することは将来に向かって前向きに出発することだと思う。訪れた人にがんばるエネルギーを与えられるまつりにしたいと考えている」と話している。

 福娘と来場者が小枝を重ね合わせ、幸せを願う“花換え”は4月11日までの午前10時~午後4時。夜桜のライトアップは午後6時~同9時。桜の小枝(1本500円)には抽選券が付いており、お米や敦賀真鯛(まだい)(土日限定)、地元銘菓といった特産品が当たる抽選会に参加できる。問い合わせは同協会=電話0770(22)8167。

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