トッテナムがコンテ監督と契約解除…サウサンプトン戦後のクラブ批判が決定打に

トッテナムとコンテ監督が契約解除 @Getty Images

様々な憶測を呼んでいたトッテナム・ホットスパーとアントニオ・コンテ監督は、正式に別々の道を歩むこととなった。

トッテナムは現地時間26日に、双方合意の上コンテ監督と契約解除に至ったと声明で発表。「コンテ監督が双方合意の上クラブを去ると発表する。アントニオがクラブに就任した最初のシーズンでUEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得した。多大な貢献に感謝すると共に、今度の活躍を祈っている」と伝えている。今後はクリスティアン・ステッリーニ氏がシーズン終了まで指揮を執り、アシスタントコーチはライアン・メイソン氏が務める予定だ。

コンテ監督は2021年11月に、ヌーノ・エスピリト・サント前監督の後任としてトッテナムの指揮官に就任。初年度はシーズン途中ながらプレミアリーグ4位の成績を残したものの、今シーズンは勝ちきれない試合が続き、コンテ監督も徐々にネガティブな発言が目立つように。元旦のアストンヴィラ戦ではホームで0-2の敗北を喫すると、「これが現実。5位付近のフィニッシュが今の私たちのベスト」とコメント。さらに直近サウサンプトン戦で2点のリードを追い付かれ3-3の悲劇的ドローに終わり、試合後の会見で「大事な局面でプレーしようとしない。プレッシャーやストレスの中でプレーしたくないんだ。これがトットナムの物語だ」とクラブ首脳陣への不満を爆発させた。

これが決定打となり、代表期間中にトッテナムとコンテ監督の物語は約1年半でタイトルを獲得する事なく終わりを迎える。トッテナムのダニエル・レビー会長はコンテ解任に伴いSNSで、「プレミアリーグは残り10試合で、CLの出場権を争っている。私たちは全員、力を合わせる必要があるんだ」と言及。各メディアではすでに後任の予想合戦が始まっていて、先日バイエルン・ミュンヘンの監督を解任したばかりのユリアン・ナーゲルスマンが筆頭候補に浮上している。

【動画】コンテ監督が最後に指揮したトッテナム試合ハイライトはこちら

© 株式会社SPOTV JAPAN