ルーキー勝みなみの初戦は74位 「ちょっと残念」

ルーキー初戦は74位。思い返せばやっぱり悔しい。収穫と課題を次戦に持ち越した(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国女子◇LPGAドライブオン選手権 最終日(26日)◇スーパースティションマウンテンGC(アリゾナ州)◇6526yd(パー72)

今季から米ツアーを主戦場にする勝みなみは、ルーキーメンバーとしての初戦を3アンダー74位で終えた。初日に「68」と好調に滑り出したが、2日目以降はティショットが不安定になり、最終日は3アンダー74位からのスタート。7番(パー5)でバーディを奪ったが、2バーディ、2ボギーの「72」とスコアを伸ばせなかった。

「とりあえず終わったな、という感じ。ショットがもう少し安定してくれたら気持ち良くゴルフができるんですけど。アンラッキーな部分もあったりして、気持ちが乗らなかったりもした。初日が良かった分、あとの3日間が悔しい結果になってしまったので、ちょっと残念な気持ちです」

2日目からドライバーショットが乱れ始め、悔しさを募らせた(撮影/田辺安啓(JJ))

初日85.7%だったフェアウェイキープ率は2日目から下落し、4日間トータルでは58.9%(33/56)。ラウンドしながら復調のきっかけを探し続けていたが、なかなかつかめなかった。ようやく最後の2ホールで、構えた手を拳1個半ほど体に近づけて打ち「感覚が良かった」と思えたという。

「シャンクするんじゃないか、くらい近くして打ったら良かった。疲れてきたり、試合を重ねて行くたびに、手を前に前に離してしまうのは自分でも感じてたところはあった。中途半端に近くにさせても良くないから思い切って、一気に近づけてみた」。試合中でも思ったことがあればトライするのが勝流。「試合で試せるのは大きいですね。やっぱり試合の中でのことが、これからのキャリアに大事にもなる。飛距離も、今のところは自信を持っていいんじゃないかな」と分析した。

米ツアーでの戦いは始まったばかり。一歩ずつ踏みしめていく(撮影/田辺安啓(JJ))

収穫はあった一方で、「悔しさの方が大きい」。4日間のプレーを振り返れば、「入れられた」と思えるパットも、「もっと良く打てた」と感じるショットもある。「“タラレバ”ですけど、充実していたというのはもちろんあるけど、もっとやれた。悔しいなって気持ちです」と唇をかんだ。

次戦に向けて即日移動する。「もう移動しちゃいます、飛行機で。(米ツアー転戦は)初めてなのでどういう感じか5試合ぐらいやってみないと分からない感覚だけど、楽しみながらやっていきたいと思います」。初戦はプレーに集中し、思い描いていたような他選手とのコミュニケーションはできなかった。したいこと、やるべきことは山ほどある。米国生活は始まったばかりだ。(アリゾナ州ゴールドキャニオン/石井操)

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