トッテナム暫定指揮官のステッリーニって何者?監督キャリアほぼ皆無も首脳陣や選手から厚い信頼

トッテナム暫定指揮官のステッリーニは何者か @Getty Images

トッテナム・ホットスパーはアントニオ・コンテ監督と決別し、今シーズン終了までクリスティアン・ステッリーニ氏が暫定で指揮を執ることとなった。名将の代わりにピッチ横に立つイタリア人は、どのようなキャリアを辿ってきたのか。

コンテ監督は最後に指揮したサウサンプトン戦(3-3)の後、会見でクラブ首脳陣を痛烈批判。「大事な局面でプレーしようとしない。プレッシャーやストレスの中でプレーしたくないんだ。これがトットナムの物語だ」と言い放つと、26日に双方合意の上で契約解除に至った。今シーズンの残り試合数が少ない中、トッテナムは後任を探す間ステッリーニを暫定監督に任命している。

過去2年間トッテナムのアシスタントコーチを務めた48歳ステッリーニは、2010年にバーリでDFとして過ごしていた現役生活にピリオドを打つと、同年にロブール・シエーナ(現ACNシエーナ1904)で指導者キャリアをスタートさせる。翌年にはコンテ監督の下でユヴェントスのアシスタントに就任したものの、選手時代の晩年に起こしたとされる八百長疑惑が浮上したためわずか1年で退任。2年半のサッカー活動停止処分が下された後、2015年にジェノアのユースチームでコーチに復帰することとなる。2017年には当時セリエCのアレッサンドリアで初の監督業の座についたが、わずか5ヶ月で解任に。その2年後コンテとステッリーニはインテルで再会し、トッテナムでも関係が続いていた。

またステッリーニはコンテ監督が胆嚢の摘出手術で不在の間トッテナムで指揮を執っており、昨年11月にUEFAチャンピオンズリーグのグループステージ最終節でマルセイユを下し決勝トーナメント進出の切符を手にすると、2月に行われたマンチェスター・シティとのビッグマッチでは1-0の貴重な勝利を手にしている。試合数こそ少ないものの、首脳陣の納得させるのに十分な結果を残していて、選手たちからの信頼も厚い模様。もしプレミアリーグで4位以内フィニッシュとなり来シーズンCL出場権を獲得できれば、本格的な監督キャリアが花咲くかも知れない。

【動画】試合ハイライトはこちら

© 株式会社SPOTV JAPAN