長崎市課長パワハラ問題 田上市長「再検証し改善」

 長崎市土木部の男性課長からパワハラ行為を受けた部下の職員3人が仕事を休み、うち1人が退職した問題について、田上富久市長は27日の定例会見で「当時の対応や、その後の現場の状況について再度検証に取りかかっており、改善につなげたい」と述べた。
 関係者によると、課長は部下への執拗(しつよう)な叱責(しっせき)や侮辱を日常的に繰り返したり、病休した職員の疾患名を課内で公言したりしたとみられる。部下3人は精神的に不調を来し、2020~21年に相次いで休んだ。市は課長に計3回の口頭注意や警告をしたが、本紙の取材ではその後も課長から職員への威圧的な発言は続いたとみられる。
 田上市長は「ハラスメントはあってはならないし、なくしていく対応が必要」とした上で、今回の問題について「総務部でもパワハラと認識し(課長に)厳しい注意をする対応をした」と説明。市人事課は一連の対応を巡る再検証について「時期は明確にできないが早く結論を出したい」としている。

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