台湾の馬英九氏が初めて大陸を訪問

台湾の元総統である馬英九氏が3月27日から代表団を率いて12日間の大陸訪問を開始した。同日の香港メディアによると、台湾の元総統が大陸を訪問するのは初めて。馬氏は27日午後4時過ぎに中国国際航空のフライトで上海市に到着。空港では中国共産党中央台湾事務弁公室の陳元豊・副主任らが出迎えた。到着後すぐに高速鉄道で南京市に赴き、中山陵や中国近代史遺址博物館などを見学した。台湾メディアでは馬氏が全国政協の王滬寧・主席と台湾事務弁公室の宋涛・主任に面会すると報じられたが、馬英九基金会の蕭旭●執行長は「今回の訪問は単純に参拝と学生の交流」とあらためて述べた。馬氏一行は4月7日まで大陸に滞在し、南京、武漢、長沙、重慶、上海を訪問。30人の台湾学生を率いて大陸の学生との交流を図る。馬氏は「これは私にとって初めての中国大陸訪問。37歳の時に政府で両岸事務の処理を担当し、今年で73歳。大陸訪問の機会ができるまでに36年かかったのは確かに長いが、大変うれしい」と述べた。【●=山かんむりに今】

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