「日本一のホビー店を作りたくて」 静岡マルイ跡地に「駿河屋」 売り場面積3倍→街の活性化も期待

2021年3月に閉店した「静岡マルイ」(静岡市葵区)の跡地に、ホビー商品などの買い取りや販売を手掛ける駿河屋静岡本店が移転することが分かりました。売り場の面積はいまの店舗の3倍以上になります。

<植田麻瑚記者>

「(駿河屋静岡本店の)店内には週刊少年ジャンプに登場するキャラクターをはじめ、ズラーッと子どもから大人まで愛されているフィギュアが並んでいます。ファンにはたまらない光景です」

JR静岡駅の近くにある「駿河屋」静岡本店。ホビーのまち静岡を代表するプラモデルのほか、ゲームやカードなど90万点の商品が販売されています。ホビー商品のほか、家電の買い取りなども手掛けるこの大型店が移転することが決まりました。その行き先は…

<エーツー 宿島拓弥執行役員>

「静岡駅から新静岡駅のゴールデンルートが寂しいので日本一の駿河屋のホビーの店を作りたいという思いがありました」

現在、空き店舗となっている「静岡マルイ」。この土地と建物を駿河屋を運営する「エーツー」が買い取ったのです。

「静岡マルイ」は1969年にオープンして以来、多くのブランドを取りそろえる商業施設として静岡の若者文化を発信してきましたが、近隣店舗との競争やネット通販の拡大などで売り上げが低迷し2021年3月に閉店しました。

今回、エーツーが取得した9階建ての建物には、駿河屋静岡本店が移転し売り場面積は3倍以上に。商品のさらなる充実を図るほか、静岡市内に点在する本社機能を集約します。

駿河屋のファンからは期待の声も。

<訪れた人>

「ちょっと寂しい気持ちもある。大きくなるのはうれしい」

「うれしいです。2.5次元、いっぱい置いてほしいです」

新たな駿河屋静岡本店は販売のみならず、イベントなども企画する予定で、街の活性化に期待がかかります。

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