4月から電子図書館スタート 宇都宮の5図書館 多彩なジャンル500冊

宇都宮市役所

 【宇都宮】市図書館は4月、電子書籍の貸し出しサービス「市電子図書館」を市内5図書館(中央、東、南、河内、上河内)で開始する。昨年7月から試行運用したところ好評だったことから、貸出数を増やして本格稼働する。

 電子図書館は、予約、貸し出し、閲覧、返却の全てをオンラインで行えるため、図書館へ行く必要がない。文字拡大や音声読み上げ、背景色反転などの便利な機能も利用できる。

 試行運用では「待合室などで気軽に読める」「時間がないので借りやすい」といった好意的な意見が寄せられたほか、「もっと本を増やしてほしい」との要望もあった。

 これを受け、市図書館は電子書籍の蔵書を200冊から500冊に増やした。文学やビジネス、教養、児童書など多彩なジャンルをそろえた。

 利用できるのは市内に在住・在勤・在学する人。本人確認書類を持参し、各図書館で申し込む。貸し出しは2点までで、期間は2週間(自動返却)。予約も2点まで。

 市図書館は「これまでは隙間時間に読める実用書の需要が多かった。今後も順次、蔵書を増やしていきたい」としている。

 

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