神谷コーポ、選択的週休3日制導入へ 事務系正社員55人が対象 社員の意欲向上が狙い

 室内ドアメーカーの神谷コーポレーション湘南(伊勢原市)は、4月から一部社員を対象にした「選択的週休3日制」を導入する。柔軟な働き方を用意して、社員のモチベーションを向上させるのが狙い。

 対象となるのは事務系正社員の55人。製造部門や管理職などを除く社員全体の約3分の1に当たる。希望すれば選択でき、3カ月ごとに変更が可能。休日を増やす代わりに給与を減らす例もあるが、同社では出勤日の1日の労働時間を8時間から10時間に増やすことで、現在の給与額を維持する総労働時間維持型を採用した。

 週休3日制は事業活動と新型コロナウイルス感染予防を両立させ、通勤頻度を減らす方策の一つとして注目されている。優秀な人材の確保への期待もあり、大手の銀行や電機メーカー、衣料品メーカーなどで導入の動きが出ている。

 同社の担当者は「テレワークなど働き方改革を進める中で導入を決めた。今後も良いと思われる制度や仕組みは積極的に取り入れたい」と話している。

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