福井県から東京大学、京都大学に計48人合格 輩出高校の内訳は…2023年度入試

福井県内の高校の東京大学、京都大学合格者数

 国公立大の2023年度入試で、福井県内高校から現役生と既卒者を合わせ東京大学に20人、京都大学に28人の計48人が合格したことが県教委などのまとめで分かった。合格者はいずれも県立高で、現役が41人を占め、過去10年で最多。一般入試以外の推薦などの合格者は48人中8人(いずれも現役)となり、制度導入以来最多となった。

 東京大の合格者は、藤島9人(現役7人)、高志7人(同6人)、武生現役3人、金津既卒1人。京都大は藤島15人(同12人)のほか、いずれも現役で高志7人、武生4人、若狭1人、大野1人。両大学合わせ現役は22年度に比べ5人増、既卒者は2人減った。

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 このうち、東京大推薦で藤島2人、武生1人が合格し、京都大特色入試は藤島2人と高志、武生、若狭各1人が受かった。ともに2016年度入試から導入され、22年度の合格者は京都大特色入試の武生の1人だけだった。

 県教委は「各高校が身近な課題を掘り下げる探究的学びに注力した結果、学力のベースが上がり、探究活動の実績などで評価する選抜方式の挑戦者も増えたのでは」と分析した。両大学を含め難関とされる国立10大学全体の合格者数も前年度より増加したという。

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