沿線住宅地3地点で基準超 西九州新幹線の騒音測定 長崎

 長崎県は28日、昨年9月に開業した西九州新幹線の沿線住宅地で騒音を測定した結果、県内10地点のうち3地点で環境基準を超えていたと発表した。
 測定は県が環境省の委託を受け、昨年11月14~28日、軌道の中心から25メートル離れた測定点で実施。環境基準では、セミの声に相当する70デシベル以下が「望ましい」としているが、大村市小路口本町付近で74デシベル、諫早市下大渡野町付近と東彼東彼杵町瀬戸郷付近でそれぞれ71デシベルを測定した。
 県は「直ちに健康被害が出るものではないと考えているが、人によって感じ方は違うので引き続き事業者に適切な対応を要請する」としており、今後、建設の主体となった鉄道建設・運輸施設整備支援機構とJR九州に騒音対策を要請する。23年度以降は毎年、独自に騒音測定するとしている。

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