つぶらな目に夢中! シマエナガのパステル画など30点展示 フワフワの愛らしさを表現 4月4日までさいたま

愛らしい「シマエナガ」を描いた作品を見せる原田愛さん

 小鳥や猫など、胴体の毛がフワフワとした生き物をモチーフに、パステル画を描いている画家・原田愛さん(36)の個展が29日から、埼玉県さいたま市浦和区の伊勢丹浦和店6階の美術ギャラリー「ザステージ♯6アート」で開かれる。「雪の妖精」とも呼ばれその愛らしさから、ネットなどで人気の小鳥「シマエナガ」を中心に約30点を展示する。

 パステルは粉末の顔料を粘着剤で固めた画材。クレヨンに似たチョーク状のパステルで、色彩豊かで風合いのある作品を描く。シマエナガは体長約10~14センチとスズメより小柄。主に北海道に生息している。真っ白で胴体の毛が、フワフワでその「つぶらな目」が、かわいいと人気を呼んでいる。

 原田さんはシマエナガの存在を友人が送ってきた写真で知り、そのかわいさに引かれ、約5年間シマエナガを中心に描いてきた。「実物そのものがかわいいので、強調するなどデフォルメはしていません。作品を見た人の目とシマエナガのつぶらな目が合った時にかわいいと感じていただけるようにと目の部分を描いています」と制作について話す。

 原田さんは、福岡県出身。子どもの時から絵を描くのが好きで、武蔵野美術大学油絵学科で学び、パステル画を描くようになった。シマエナガの作品を「目玉」に都内などのデパートで個展を開いている。浦和での個展は3年ぶり。「どなたが見てもホッとするような優しい世界を感じてもらえる作品を心がけています。家族でおいでください」と話す。4月4日まで。午前10時~午後7時(4日は同6時半)。

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