研修受け入れなどで協定 長崎県医師会とカザフスタン・アバイ州医師会

覚書に署名した森崎会長(右)とエンセバーエフ会長=長崎市、県医師会館

 長崎県医師会の森崎正幸会長とカザフスタン・アバイ州医師会のルスラン・エンセバーエフ会長は23日、長崎市茂里町の県医師会館で「相互協力関係に関する覚書」に署名、協定を結んだ。
 アバイ州はカザフスタン北東部にあり、東カザフスタン州の再編で新たにできた。アバイ州中心のセメイ(旧セミパラチンスク)は旧ソ連時代に核実験場(1991年閉鎖)があり、長崎大や県、県医師会が医療支援や研修医の受け入れなどを続けてきた。
 県医師会は2015年に東カザフスタン州の共和国医療会議所東カザフスタン支部と協定を結び交流を続けてきたが、州の再編で新たに医師会ができたことから今回協定を結んだ。
 エンセバーエフ会長は「これまでも研修医の受け入れや長崎からの医師派遣など充実した交流だった。さらに発展させたいという思いに応えてもらい感謝している」。森崎会長は「コロナ禍で往来ができなくなっていた。きょうの締結が将来に役立つことを期待している」と述べた。

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