先発ローテーションTOP10発表 エンゼルスは10位タイにランクイン

メジャーリーグ公式サイトは2023年シーズンの開幕が目前に迫るなか、今季の「先発ローテーションTOP10」を発表した。開幕ローテーションの5人だけでフルシーズン戦えるチームはめったになく、昨季も全チームが少なくとも8人以上の先発投手を起用。そのため、今回の「先発ローテーションTOP10」も先発5番手までではなく、先発6番手までを評価対象に入れている。1位にはマックス・シャーザーとジャスティン・バーランダーという強力二枚看板を擁するメッツが選出。大谷翔平が軸となるエンゼルスも10位タイにランクインした。

メッツの先発6人はシャーザー、バーランダー、千賀滉大、カルロス・カラスコ、デービッド・ピーターソン、ホセ・キンタナという顔ぶれ。キンタナが肋骨の骨折で少なくとも7月まで復帰できないため、開幕ローテーションにはピーターソンが入ることになった。シャーザーが38歳、バーランダーが40歳、カラスコが36歳と高齢で、千賀もメジャーでの実績は全くないため、リスクの大きい布陣ではあるものの、各投手がしっかり実力を発揮できれば、間違いなくメジャートップクラスの先発ローテーションとなるだろう。

2位はコービン・バーンズとブランドン・ウッドラフのダブルエースを擁するブリュワーズ、3位はマックス・フリードとスペンサー・ストライダーが軸となるブレーブス、4位はジェイコブ・デグロムら大型補強を展開したレンジャーズ、5位はアーロン・ノラとザック・ウィーラーの二枚看板が中心のフィリーズがランクイン。6~9位はヤンキース、パドレス、アストロズ、ブルージェイズと続き、10位タイにはマリナーズとエンゼルスが選ばれた。

ランキングを担当したアンソニー・カストロビンス記者は、エンゼルスの先発陣について「昨季は大谷以外の先発投手に関する不安について多くのことが語られたが、低迷の原因は先発陣ではなく打線だった。大谷がエースとして成長を続け、サイ・ヤング賞投票でも初めて得票したこともあり、先発防御率3.67はメジャー6位。パトリック・サンドバルも防御率2点台をマークし、リード・デトマーズとホセ・スアレスもリーグ平均を上回ってた」と高評価。さらに「このグループに今季はドジャースで防御率2.57を記録したタイラー・アンダーソンが加わった。大谷がエースとして大きな注目を集めるのは間違いないが、効果的な先発ローテーションを形成している」と続け、エンゼルスの先発陣が過小評価されているのではないかとの見解を示した。

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