えびす像に見守られ 真岡・大前神社で古木ラカンマキを移植

えびす像近くに移植されたラカンマキ

 真岡市東郷の大前(おおさき)神社はこのほど、市の「古木・名木」に指定されている境内のラカンマキを移植した。御造替(ごぞうたい)1250年事業で行う境内整備の一環。

 ラカンマキは樹齢約200年で、高さ約8メートル、重さ約7トン。境内西側の売店前に植栽されていたが、えびす像が見下ろす位置にある県指定文化財の両部鳥居の近くにクレーンを使って移植した。

 西側駐車場から訪れる参拝客が社殿を見やすくなったほか、「秋祭り」の際に境内へ繰り出す山車屋台が整列しやすくなったという。

 柳田耕史(やなぎたこうし)禰宜(ねぎ)(46)は「2年前から根切りするなどの準備をし、念には念を入れて移植した」と話した。

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