男の人とゴルフ? 吉田鈴は同組の飛ばし屋「見ないように」

2年連続となるオーガスタでのプレーを目指す(撮影/亀山泰宏)

◇女子アマチュア◇オーガスタナショナル女子アマチュア 初日(29日)◇チャンピオンズリトリート(ジョージア州)◇6410yd(パー72)

最終18番(パー5)、1Wショットでフェアウェイをとらえた吉田鈴だったが、同組2人のボールは数十ヤード先にあった。4位に入った昨年大会のドライビングティスタンスで3位(264.7yd)だったアマリ・エブリー。さらに、そのエブリーをアウトドライブするほどの長身選手、ヘレン・ブリーム(ドイツ)は昨年9月「世界アマ」でアマランク1位のローズ・チャンらと並ぶ個人最少スコアも記録している17歳だ。

アマリ・エブリーは昨年大会4位(提供:ANWA Images)

「男の人とゴルフをやってるみたいな感じでした…」。思わず苦笑いしつつ、必死で自分のプレーに徹した。「ああいうスイングを見ちゃって、自分も振りにいって曲がってしまうのが一番良くない。見ないようにして、不利だけど、ほかで補うしかない」。特に今週は大会前に雨が降った影響でコースもウェットになっており、ボールが転がってくれない。タフな条件の中でも微妙な距離のパットを何度も沈めて食らいついた。

精度で勝負(撮影/亀山泰宏)

ティショットで大きく飛距離差をつけられながら、3打目の精度でチャンスメークした18番をバーディで締めくくれなかったのが悔しい。「パッティング自体は良かったけど、ラインの読み違いですね」。ただ、前半6番(パー3)までに4オーバーを喫していた中で3オーバー32位には踏みとどまった。

20位に入った前年に続くオーガスタナショナルGCでのプレーがかかる2日目。「順位は見ず、オーバーパーを打たないことにフォーカスして頑張りたい」と強調した。(ジョージア州エバンス/亀山泰宏)

長身の17歳、ヘレン・ブリーム(提供:ANWA Images)※撮影は練習日

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン