“ズタボロになったコース”攻略へ 渋野日向子「やるべきことを」

「相当レベルの高いゴルフが必要」と意気込み(撮影/石井操)

◇米国女子◇DIOインプラントLAオープン 事前(29日)◇パロスバーデスGC (カリフォルニア州)◇6258yd(パー71)

2022年4月に当地で行われた「パロスバーデス選手権」で、渋野日向子は初日を1バーディ、6ボギーの「76」でプレー。2日目は3バーディ、5ボギー「73」とし、通算7オーバーで予選落ちを喫した。ポアナ芝も混じるグリーンに苦戦を強いられ、「ズタボロにさせられたコース」。初日のラウンド後は手で目頭を押さえる場面もあった。

ツアー参戦2年目を迎えてもポアナが混じるグリーンは「やだ。まーじでやだ」と苦手なイメージは払拭できず、「ポコポコ跳ねるやつにあんまり惑わされないようにしたい」と攻略に臨む。前週大会から意識するパッティングの構えも継続させ、「そこは重要な部分。跳ねるのも入れて距離感を計算するのは難しいから、まずは自分のストロークが出来るように」とした。

まずは自分のストロークを目指す(撮影/石井操)

平坦だった前週のコースと違い、今週はアップダウンのあるコース。「体力を最終ホールまで維持できるように頑張ります」と苦笑いするほど足腰への負担はある。「どうやったら楽に上れるか…対策の歩き方?ない(笑)カニ歩き…ちょっと考えます」。起伏が激しいコースなだけに、「グリーン上もですけど、外した時もかなり難しい。しっかりパーオンさせることが大事かな」とポイントを挙げた。

もちろん、海の風にも警戒する。「風が吹くとどうしても切り返しが早くなってしまうのでそうならないように。風としっかりと友達になること。左右の風にボールが持っていかれてしまうし、フォロー、アゲンストで10~20ydは変わる。そこの計算もしっかりしないといけない。自分のやるべきことをしっかりやれたら」。前週は7位で終えて、いいゴルフが出来た感触はある。

アップダウンが激しいだけに足腰への負担も大きい(撮影/石井操)

「まずは予選通りたい思いもありますけど、しっかりゴルフの内容も求めつつ、いま取り組んでいるスイングもしっかりやり切れるように頑張りたいです」。初日は30日午後1時6分(日本時間31日午前5時6分)に10番からティオフする。一度訪れた場所でも、「こんなに景色が良かったの、知らんかった」と見渡した。(カリフォルニア州パロスバーデス・エステーツ/石井操)

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