広島県知事と幻の和牛「比婆牛」グルメを実食した槙野智章氏「お肉に合わせた新ヘアスタイルで来ました!」

5月19日から21日まで行われる先進7か国首脳会議(G7サミット)の開催が近づく広島県は、「ひろしまの食を世界に」シリーズ第1弾として29日、都内で「比婆牛でおもてなし発表会」を開催。湯﨑英彦・広島県知事と、地元出身の元サッカー日本代表・槙野智章氏が登壇した。

「お好み焼きや牡蠣はご存知だと思いますけれども、広島は海の幸にも山の幸にも恵まれ、おいしさの宝庫」と話す湯﨑知事は、そのひとつとして比婆牛(ひばぎゅう)を紹介。赤身と脂のバランスがよく、あっさりとしてくちどけがよく、冷製料理でうまみの真価を発揮するという。しかし、頭数の少なさから地元(庄原市、旧比婆郡)周辺エリアのみで消費されてしまっていることから“幻の和牛”と言われている。

スペシャルゲストとして登場した槙野氏は、県内出身でプロデビューはサンフレッチェ広島。「思い出の地がたくさんあり、サッカー人生の原点が広島にある。今こうやって標準語で話していますが広島弁も抜けません」とコメントし、知事と地元トークで盛り上がる場面も。ちなみに、この日はパーマをかけたヘアスタイルで登場。「これまでピッチ上ではバキッと決まっているイメージでしたが、引退したので、いろいろなスタイルを見せいく自身のブランディングです。今日は比婆牛に合ったヘアスタイルで来ております!」と笑わせた。

入籍日を2月9日にしたり、結婚披露宴のテーブル席も肉の部位で並べたりするなど肉好きを公言する槙野氏だが、比婆牛は食べたことがないと話す。そこへ広島市南区の「肉割烹(かっぽう) まさ㐂(き)」の平賀正樹シェフが登壇。30日から4月28日まで期間限定で提供される「未体験の比婆牛おもてなしフルコース」を紹介した。

「比婆牛をはじめとした広島和牛づくしの集大成となるコース料理となっています。牛肉、魚、野菜などは県産にこだわった食材を使用して、春を意識して素材をチョイスしております」(平賀シェフ)との説明に槙野氏は「シェフの思いが詰まったラインナップで楽しみ」と期待十分の表情。今回はフルコースの中から先付の「比婆牛ももと頭崎米の蒸し煮」が日本酒「龍勢ゴールドラベル」(藤井酒造)とともに提供された。

県知事と実食した槙野氏は「舌触りもいいですし、溶ける感じがします」と絶賛。ぬる燗(かん)にした日本酒との相性も抜群だと評価。「赤ワインを合わせるイメージだったが、日本酒にも合う」と新発見に驚きの表情だ。「4月中旬に広島に帰る予定なので、ぜひ平賀シェフにお店でフルコースを食べたい」と槙野氏が言うと、「一緒に行きますか?」(県知事)、「ごちそうさまです!」(槙野氏)というやりとりも。

森保一監督が率いる新生森保ジャパンは、ウルグアイ戦、コロンビア戦で1敗1分け。前日のコロンビア戦ではピッチで解説していたという槙野氏は、「結果は出なかったけれど、非常にポジティブなものは見えました。メンバーが替わって、新しいものチャレンジする姿勢が見られた試合で収穫は多かった」とコメント。出身地・広島を盛り上げるだけでなく、サッカー界の盛り上げにも余念がなかった。

「ひろしまの食を世界に」は、県産品で世界の美食家もうならせる至高の美味・美食を紹介するプロジェクト。第2弾「瀬戸内の魚」(4月26日)、第3弾「日本酒」(5月15日)のキャンペーンも予定している。なお、東京・銀座にある県のアンテナショップ「TAU(タウ)」では、30日から抽選で比婆牛が当たるなど、おもてなしフェアが行われる。

© 株式会社ジェイプレス社