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下水処理で発生する汚泥を活用した宮崎市上下水道局の乾燥肥料「てげいい土」の販売が好調だ。ウクライナ危機の影響による化学肥料の高騰が背景にあるとみられる。2月末時点で、8万6000袋販売しており、昨年同期比1.53倍となっている。同局は「循環型社会にも貢献できる」と利用を呼びかけている。
乾燥肥料は同局の下水処理過程で沈殿した汚泥を約800度の熱風で乾燥させたもので、1981(昭和56)年から販売している。価格は1袋(15キロ)60円で、野菜や果樹、家庭菜園などに利用されている。
てげいい土は、同市高洲町の宮崎処理場窓口のみで販売している。同局下水道施設課によると、過去5年の平均販売数は約7万袋だったが、本年度は9万袋以上を見込んでいる。
同市田野町の外村文雄さん(66)は、家庭菜園のキュウリなどに活用するため初めて購入。「鶏ふんのような臭いは少し気になるが、この安さなら一度は試してみたい」と話していた。
同課は「市民への還元のために値段は据え置いている。循環型社会の実現にも貢献できる取り組みなので、積極的に利用してほしい」としている。