メッツにさらなる痛手 バーランダーが右肩痛で故障者リスト入りへ

日本時間3月31日、メッツは大円筋(肩関節の動作に関係する筋肉)を痛めているジャスティン・バーランダーを故障者リストに登録することを発表した。バーランダーは投球を完全にストップするわけではなく、中程度の強度で投球を続け、1週間後に再検査を受ける予定だという。マックス・シャーザー、デービッド・ピーターソンに続いて開幕3戦目に先発する予定だったバーランダーの代役には、ピーターソンとの開幕ローテーション争いに敗れたタイラー・メギルが起用されることになった。

ビリー・エプラーGMは「彼が投球を続けられるというのはいいニュースだ」と前抜きに話したが、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した守護神エドウィン・ディアスが今季絶望となっているメッツにとって、バーランダーの離脱がさらなる痛手となることは間違いない。

現在40歳のバーランダーは昨季終了後に選手オプションを破棄してアストロズからフリーエージェント(FA)となり、2年8666万6666ドル+オプション1年でメッツと契約。年平均4333万3333ドルは同僚のシャーザーと並ぶ史上最高額である。

2019年に自身2度目のサイ・ヤング賞を受賞したあと、2020年は故障で1試合しか登板できず、同年9月にトミー・ジョン手術を受けたため、2021年シーズンは全休。しかし、昨季は28試合に先発して175イニングを投げ、18勝4敗、防御率1.75、185奪三振という完全復活を遂げ、最多勝と最優秀防御率の二冠を獲得しただけでなく、自身3度目のサイ・ヤング賞に輝いた。また、2017年、2022年とアストロズで2度のワールドシリーズ制覇を経験している。

シャーザー、バーランダー、千賀滉大、カルロス・カラスコ、ホセ・キンタナの5人で強力ローテーションを形成するはずだったメッツだが、左肋骨の骨折で長期離脱が決まっているキンタナに続いてバーランダーも戦列を離れることに。この結果、開幕ローテーションはシャーザー、ピーターソン、メギル、千賀、カラスコという顔ぶれになった。

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