移転進み景色一変 宇都宮の小幡・清住地区【動画】

区画整理が進む小幡・清住地区。清住町通り沿いに更地が広がる=30日午後1時30分、宇都宮市清住1丁目、ドローンから

 宇都宮市が都市計画道路造成のため進めている小幡・清住土地区画整理事業は、事業計画決定の告示から4月1日で10年になる。2021年にほとんど前例のない建物の集団移転が始まった。清住町通り沿いの建物の多くが取り壊され、更地が広がり、景色が変わった。まるで別の街を見ているかのようだ。

 市西部・北部区画整理事業課によると、事業が完了する27年度までに取り壊しが必要な建物は532棟。このうち今年3月末までに232棟が取り壊される。移転した住民たちは、ほとんどが元の土地での住宅再建を望んでいるという。

 施工面積16.9ヘクタールを29区画に分けたうち、更地となったのは4区画。23年度は宇都宮地裁の一部を含む9区画で事業が進む。取り壊される予定の建物は37棟。同課の今井則久(いまいのりひさ)課長補佐は「安全に配慮しながら工事を進めている。市民の皆さまにはご協力をお願いしたい」と話している。

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