冷蔵庫、電子レンジ、掃除機…新生活に向けての家電選びで気をつけたいこと

新婚生活から一人暮らしまで、新しい生活を始める方々は家電の購入、または買い替えを検討しているでしょう。では選ぶ際に何を気をつけるべきでしょうか。


冷蔵庫

まずは冷蔵庫です。デザインや性能面、大きさまで気になることは多いかと思います。冷蔵庫を購入する際の目安として定格内容積を算出できる計算式があることをご存知でしょうか。

【定格内容積の目安】 70L × 家族の人数 + 100L(常備品) + 70L(予備)

こちらの計算式まで家族の人数を当てはめてみましょう。

2人であれば、70L × 2人 + 100L + 70L = 310 となります。つまり、目安は310L以上の冷蔵庫であることが導き出されました。あくまで目安となりますが、どのくらいの大きさを購入するかのイメージができるでしょう。

機能面でのおすすめは「食材を長期保存できる機能」が備わっている冷蔵庫でしょう。凍らせずに魚やお肉の保存が一週間から10日ほど保存可能な冷蔵庫や、野菜室への水分散布を行うことで水分を逃がさず保存できる冷蔵庫であれば、一人暮らしを問わず、買いだめしておいた食材を無駄にしてしまうことを低減できそうです。それ以外の機能については、カタログ値やメーカーホームページなどから確認されることをおすすめします。ご自身の生活スタイルなども含めて照合させてみてはいかがでしょうか。

購入する時に気をつけたいことは、設置するスペースもさることながら、扉の開閉方向に充分ご注意ください。気にせず購入して設置が完了すると開閉方向の側面に壁があり、全開にできないことや開きづらいことがあります。「そんなこと…」とお思いになられるかもしれませんが、目の当たりにすると不便極まりないでしょう。

さらに冷蔵庫を設置するまでの搬入経路も注意が必要です。冷蔵庫の大きさによって廊下の角を曲がり切れない場合や設置スペースに納まりきらないなど挙げれば切りがありません。気に入って購入したはずの冷蔵庫を諦めることにもなりかねませんので、しっかり計測しておきましょう。

今まで使っていた冷蔵庫と買い替える際は、新しく購入された冷蔵庫が届くまでに注意することがあります。冷蔵庫内の食品をあらかじめ減らしておきましょう。新しく購入された冷蔵庫の庫内が完全に冷えるまで約4時間程度は必要となります。夏場の猛暑には24時間以上を要する可能性もあります

食べ切れなかった食品を新しい冷蔵庫に保管するまでの時間は、氷や保冷剤を入れた発泡スチロールに保管しておくと便利です。また、庫内の水や氷も捨てておく必要があります。取扱説明書を熟読のうえ水抜きなどを行いましょう。

電子レンジ

続いて電子レンジです。単機能レンジを選択するべきかオーブンレンジを選択するべきか悩ましいところですよね。

食事の大半がお弁当やデリバリーであり、時々惣菜などを温める生活スタイルであれば単機能レンジで充分です。食材を温める際に加熱ムラの少ないフラット式がお薦めなのですが、ターンテーブル式は手軽な価格帯で購入できることもあり予算と照合のうえ検討してみましょう。

その一方でパンやお菓子作りをされる方々には断然オーブンレンジをお薦めします。レンジ機能、トースター機能、グリル機能、オーブン機能まであれば、求められることは網羅されているでしょう。単機能レンジと比較すると価格帯は高くなりますのでご注意ください。

単機能、オーブンを問わず庫内容量は20Lを選択されていれば間違いはないものと思います。22L以上を選択される場合は、必然的にオーブンレンジが選択されることになるでしょう。

機能のおすすめは「自動お手入れ機能」が備わっている電子レンジでしょう。すべてのお手入れを電子レンジが行ってくれるわけではありませんが、庫内に水蒸気を充満させて汚れを浮かせてくれますので、こびりついていた汚れも拭き取りやすくなり大幅な時短が可能です。

レンジには扉が横開きタイプのものから縦開きタイプのものがあります。横開きタイプを選択される際は設置場所によって食材の出し入れが難しくなる可能性もあります。設置スペースを確認しておきましょう。

掃除機

部屋数が多い場合は、電源コードをコンセントに挿して使うタイプが電池切れを気にせず使うことができるのでいいでしょう。部屋数が少ない場合は電池切れの可能性が低減しますので、コードレスタイプの掃除機も選択肢に挙がります。吸引力は紙パック方式が比較的に強いと言われていましたが、サイクロン方式も引けを取らない吸引力を持ち合わせており、新しい機種であれば圧倒的な差を感じ取ることも少なくありません。

また、吸引力の持続においてはサイクロン方式に分があるでしょう。紙パック方式はゴミ捨ての際にホコリが舞い上がる可能性も少なく、吸い込んだゴミやホコリを目にすることなく捨てることができます。吸い込んだ害虫を気にしなくて済みますが、紙パックを定期的に購入するランニングコストは必要となります。

他に候補として挙げられるのは、ロボット掃除機でしょう。最大のメリットは家事の負担を低減できることです。ロボット掃除機でお部屋のいたるところまで掃除ができるわけではありませんが、予想以上に活躍してくれることは言うまでもありません。ワンルーム、1Kに適用するタイプから、一般的な住宅に適用するタイプまで様々な商品が市場に登場しており、予算に応じて必要な機能面で選択することも可能です。

メーカーによっては、高価なロボット掃除機も安価にレンタルできるサービスがあります。是非ともメーカーホームページで検索してみましょう。

ロボット掃除機を使う前に、床を這う電源コード類や小物類などの整理整頓は必要となりますが、一旦整理を終えてしまえば、ロボット掃除機が可愛く感じるほどに活躍してくれることでしょう。

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