大宜味村議選の当選無効訴え、県選管が棄却「具体的な立証はなく」 沖縄

 昨年9月の大宜味村議選で当選した女性村議1人について、次点で落選した男性が当選無効を訴える審査申立書を昨年11月、県選挙管理委員会に提出した件で、同委員会は17日付で申し立ての棄却を決定した。

 裁決書によると、男性は(1)届出書の職業に記載不備がある(2)女性が村事業で村有地を貸借している法人の役員を務めている―として、当選無効の申し立てをした。

 県選管は、届け出の不備が投票の公正な判断に影響を与えたとする男性の主張に対し「具体的な立証はなく、自由公正の原則が著しく阻害される特段の事情は認められない」とした。さらに村有地の貸借についても、女性の当選時点で契約が存在しなかったなどとして、男性の申し立てを退けた。

 (武井悠)

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