![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1014713332326809600/origin_1.jpg)
4月1日、2023年FIA F3第2戦メルボルンのスプリントレース(決勝レース1)がアルバートパーク・サーキットで開催され、ウイリアムズ育成のフランコ・コラピント(MPモータースポーツ)が今季初優勝を飾った。
20周で争われる決勝レース1のポールシッターは3月31日に行われた予選結果上位12台のリバースグリッドにより決定され、予選で12番手タイムをマークした元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤの息子であり、レッドブル育成のセバスチャン・モントーヤ(ハイテック・パルスエイト)となった。
2番グリッドはオリバー・ゲーテ(トライデント)、3番グリッドはカイオ・コレ(ファン・アメルスフォールト・レーシング、4番グリッドはルーク・ブラウニング(ハイテック・パルスエイト)という顔ぶれに。そして、日本とオーストラリアのハーフである飛雲・バーター(カンポス・レーシング)は22番グリッドから地元凱旋レースに挑んだ。
現地時間10時45分(日本時間8時45分)、気温14度、路面温度19度、青空の広がるドライコンディションで決勝レース1のスタートが切られた。ガレージから父ファン・パブロが見守るなか、ポールシッターのモントーヤが好スタートダッシュを決める。
![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1014713341912907776/origin_1.jpg)
![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1014713351320748032/origin_1.jpg)
一方2番手争いは白熱。ターン3で2番手スタートのゲーテがブラウニング、コレとのポジション争いの末、左リヤタイヤにダメージを負いコースオフ。そのままグラベル上にマシンを止めてしまう。これでセーフティカー(SC)が導入される。
SC導入時のオーダーはモントーヤ、ブラウニングとハイテック・パルスエイト勢がワンツー。6番手スタートから3番手にジャンプアップしたウイリアムズ育成のフランコ・コラピント(MPモータースポーツ)、4番手コレ、5番手ポール・アーロン(プレマ・レーシング)というオーダー。
![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1014713360620584960/origin_1.jpg)
SCは3周目終わりに解除され、4周目からレースは再開。リスタートはモントーヤがリードを守るも、2番手のブラウニングは積極的にモントーヤを攻め立てる。5周目、ターン9でブラウニングがモントーヤに並びかけるも、ブラウニングはイン側の縁石に乗り上げるかたちで跳ね上がりコースオフし、順位を5番手まで下げることに。また、コレもパンクによりピットでのタイヤ交換を実施、順位を大きく下げている。
これでコラピントが2番手に浮上。そのタイミングでDRSが使用可能となり、DRSの後押しを得たコラピントが6周目のターン9でモントーヤを攻略し、トップに浮上する。その直後、同じくターン9進入でイド・コーエン(ロダン・カーリン)がウォールにヒットしマシンを止め、2度目のSCが導入される。
コース上は随所で発生するコースオフにより清掃が必要なこともあり、SC導入は長時間に及んだ。レースも折り返しを過ぎた11周目にレースは再開。コラピントはファステストを更新する走りでモントーヤとのギャップを広げる。
13周目、最終コーナーでトミー・スミス(ファン・アメルスフォールト・レーシング)がウォールにヒット。勢いそのまま1コーナーの先まで進み、グリーン上でマシンを止め、3度目のSCが導入される。この時点でトップはコラピント、2番手モントーヤ、3番手ザク・オサリバン、4番手ポール・アーロン、5番手ディーノ・ベガノビッチと3〜5番手をプレマ・レーシング勢が占める状況に。
![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1014713371075133440/origin_1.jpg)
レースは17周目に再開。コラピントがファステストを更新して2秒近いリードを築く一方、モントーヤの背後にオサリバンが急接近。18周目に再びDRSが使用できるようになるとモントーヤは太刀打ちできない。オサリバンはターン9進入で一気に差を縮めると、ターン11で横に並び続くターン12でオーバーテイク。これでウイリアムズ育成カラーのマシンがワンツーという状況に。
19周目にはモントーヤが再びオサリバンにしかけるも、その後方ではアレハンドロ・ガルシア(イェンツァー・モータースポーツ)がターン3でクラッシュ。4度目のSC導入となり、そのままファイナルラップへ。SC導入のままチェッカーとなり、フランコ・コラピントがFIA F3通算3勝目を今季初優勝で飾った。
2位にウイリアムズ育成のオサリバン、3位にモントーヤが続いた。そして、飛雲・バーター(カンポス・レーシング)は緊急ピットインを強いられ22位フィニッシュで決勝レース1を終えている。2023年のFIA F3第2戦メルボルンのフィーチャーレース(決勝レース2)は、2日の現地時間9時5分(日本時間8時5分※)にスタートが切られる予定だ。
※オーストラリア東部のサマータイムは4月の第一日曜日の午前3時に終了
![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1014713378877358080/origin_1.jpg)
![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1014713389452984320/origin_1.jpg)
![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1014713398991831040/origin_1.jpg)
![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1014713408156483584/origin_1.jpg)
![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1014713417461825536/origin_1.jpg)
■2023年FIA F3第2戦メルボルン レース1暫定結果
Pos. No. Driver Team Time/Gap
1 10 F.コラピント MPモータースポーツ 42’05.614
2 3 Z.オサリバン プレマ・レーシング 0.484
3 14 S.モントーヤ ハイテック・パルスエイト 0.703
4 1 P.アーロン プレマ・レーシング 1.077
5 15 G.ミニ ハイテック・パルスエイト 1.262
6 2 D.ベガノビッチ プレマ・レーシング 1.853
7 5 G.ボルトレート トライデント 2.026
8 4 L.フォルナローリ トライデント 2.453
9 11 M.ボヤ MPモータースポーツ 3.476
10 8 G.ソーシー ARTグランプリ 3.982
11 12 J.エドガー MPモータースポーツ 6.026
12 24 C.マンセル カンポス・レーシング 7.811
13 7 K.フレデリック ARTグランプリ 8.807
14 9 N.ツォロフ ARTグランプリ 9.300
15 27 T.バーナード イェンツァー・モータースポーツ 10.397
16 23 J.マルティ カンポス・レーシング 11.493
17 18 R.ヴィラゴメス ファン・アメルスフォールト・レーシング 13.509
18 26 N.ベドリン イェンツァー・モータースポーツ 13.620
19 29 S.フローシュ PHMレーシング・バイ・チャロウズ 14.186
20 16 L.ブラウニング ハイテック・パルスエイト 15.196
21 30 R.ファリア PHMレーシング・バイ・チャロウズ 16.297
22 25 飛雲・バーター カンポス・レーシング 16.816
23 20 O.グレイ ロダン・カーリン 18.146
24 17 K.コレ ファン・アメルスフォールト・レーシング 19.286
25 21 H.イェーニー ロダン・カーリン 20.465
26 31 P.ウィスニッキ PHMレーシング・バイ・チャロウズ 21.029
– 28 A.ガルシア イェンツァー・モータースポーツ 3Laps
– 19 T.スミス ファン・アメルスフォールト・レーシング 8Laps
– 22 I.コーエン ロダン・カーリン 15Laps
– 6 O.ゲーテ トライデント