映像アーカイブ活用し、まち歩きイベント AR掛け合わせ

「東海道かわさき宿交流館」の木製看板をスキャンすると表れる映像とクイズ=川崎市川崎区

 2024年の川崎市市制100周年を迎えるに当たり、市は市内の過去の映像とAR(拡張現実)を掛け合わせたまち歩きイベントを開催している。過去の街並みや市井の人々の生活と、いまの街の姿を改めて知り、「未来の川崎」を考えるきっかけにしてもらう狙い。

 市では、昭和20年代から現在まで700本以上の市内ニュース映像などを「川崎市映像アーカイブ」としてホームページで公開している。100周年に向け、同アーカイブを活用する一環でまち歩きを開催。

 川崎区内に指定された6カ所のスポットでスマートフォンのARアプリをかざすと、画面上にその場所にちなんだクイズとヒント映像が表れる。全正解で画像データの「記念証」がもらえる。

 イベントで使う用紙「かわさきヒストリークエスト」は29日から、各区役所や市民館などでを配布するほか、市ホームページでダウンロードできる。

 市担当者は「過去と現在を知り、そして未来につなげるツールとして映像アーカイブを活用してもらいたい」と呼びかける。

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