パイレーツがレイノルズと長期契約合意か オプトアウト権が争点に

日本時間4月1日、パイレーツが主砲ブライアン・レイノルズと来季から始まる7年1億ドルの長期契約で合意目前となっていることが明らかになった。ただし、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者によると、レイノルズの代理人から「2026年シーズン終了後にオプトアウトできる権利を盛り込んでほしい」との要求があったため、まだ最終的な合意には至っていないという。シーズン開幕を契約延長交渉のデッドラインとしていたレイノルズだが、シーズンが開幕したあとも交渉は続けられていたようだ。

現在28歳のレイノルズはメジャーデビューした2019年に打率.314をマークして新人王投票4位にランクインし、2021年には打率.302、24本塁打、90打点、OPS.912の好成績を残してオールスター・ゲームに選出されたパイレーツの看板選手。昨季は145試合に出場して打率.262、27本塁打、62打点、7盗塁、OPS.807と成績を落としたが、パイレーツ打線の要であることに変わりはない。2025年シーズン終了後にフリーエージェント(FA)となる予定のため、今回の契約延長においてパイレーツが2026年シーズン終了後のオプトアウトを認めたとしても、保有期間は1年延びることになる。

レイノルズは昨年12月のウィンター・ミーティング期間にパイレーツからのトレードを志願。しかし、パイレーツがレイノルズ放出に関して莫大な対価を他球団に要求したため、トレードは成立しなかった。その後、レイノルズのトレード志願はトーンダウンし、パイレーツとの契約延長にも前向きな姿勢を示していたが、代理人がオプトアウトの権利を要求していることを考えると、他球団に移籍するチャンスを失いたくないという気持ちは持ち続けているようだ。

パイレーツは長らくジェイソン・ケンドールと結んだ6年6000万ドルが球団史上最大の契約だったが、昨年4月にキブライアン・ヘイズが8年7000万ドルの契約を獲得。まだ総額1億ドル以上の契約は球団史上1度もなく、レイノルズの7年1億ドルの契約が無事に成立すれば、球団史上初の1億ドル契約ということになる。

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