ブレーブスがアルシアと契約延長 3年730万ドル+オプション1年

日本時間3月31日、ブレーブスは今季開幕から正遊撃手を務めるオーランド・アルシアと3年730万ドル+球団オプション1年で契約を延長したことを発表した。最初の3年間で合計630万ドルが支払われ、2026年の球団オプションは年俸200万ドル(またはバイアウト100万ドル)。よって、球団オプションが行使された場合、4年間の総額は830万ドルとなる。アルシアはダンズビー・スワンソンが抜けた遊撃のレギュラー争いを制し、「9番・遊撃」で開幕スタメンに名を連ねている。

現在28歳のアルシアはメジャー2年目の2017年から2020年までブリュワーズの正遊撃手を務め、2021年シーズンの開幕直後にトレードでブレーブスに加入。昨季はユーティリティ・プレーヤーとして67試合に出場し、打率.244、9本塁打、30打点、OPS.733をマークした。2021年にはワールドシリーズ制覇も経験している。2021年オフに2年300万ドル+球団オプション1年の契約を結んでいたが、今回の3年契約はそれを上書きする形となった。

今季のブレーブスは正遊撃手のスワンソンがFAでカブスへ移籍し、新たな遊撃手を補強しなかったため、遊撃のレギュラーは現有戦力による争いとなっていた。ブレイデン・シューメイクとボーン・グリッソムの両若手がオープン戦で3割を超える打率を残し、定位置獲得に向けてアピールしていたが、シューメイクは打撃面、グリッソムは守備面に課題を残しているため、ブレーブスはこの2人をマイナーへ降格させることを決断。アルシアが正遊撃手争いを制し、レギュラーに起用されることが決まった。

シーズン途中でシューメイクもしくはグリッソムが昇格した場合、アルシアは昨季同様にユーティリティ・プレーヤーとして起用される可能性が高いが、3年730万ドルというリーズナブルな契約であるため、アルシアが控えに回ったとしても大きな問題とはならないだろう。逆にアルシアが正遊撃手として大活躍した場合、大バーゲンの契約となる可能性も秘めている。

© MLB Advanced Media, LP.