4月1日に開催された2023年FIA F3第2戦メルボルンのスプリントレース(決勝レース1)終了後、優勝のフランコ・コラピントを含むMPモータースポーツの3台が技術規則違反により失格となった。これによりザク・オサリバン(プレマ・レーシング)が繰り上がりでFIA F3初優勝となった。
ウイリアムズ・レーシング・ドライバー・アカデミーに所属し、MPモータースポーツからFIA F3参戦2年目を迎えるコラピント。セーフティカー(SC)が4度導入された第2戦メルボルンのスプリントレース(決勝レース1)では6番手スタートからオープニングラップで3番手までジャンプアップ。
5周目に2番手に浮上すると、6周目のターン9でポールシッターのセバスチャン・モントーヤ(ハイテック・パルスエイト)をかわしトップに浮上。その後はレースをリードし、FIA F3通算3勝目を今季初優勝で飾ったかと思われた。
しかし、スプリントレース終了後の車検でボディワークの一部が規制値から外れていることが判明。修理以外ではジオメトリーの変更が禁止されていた部分だったことから、FIA F3技術規則第1.3条および第2.5条に抵触すると判断され、優勝のコランピントが失格に。さらに、9位でチェッカーを受けたマリ・ボヤ、11位でチェッカーのジョニー・エドガーと、同じくMPモータースポーツから出走したチームメイトにも同様の技術的違反があったと判断され、MPモータースポーツの3台が揃って失格となった。
これで、2位でチェッカーを受けたザク・オサリバン(プレマ・レーシング)が繰り上がり、奇しくも、コラピントと同じウイリアムズ・レーシング・ドライバー・アカデミーに所属するオサリバンがFIA F3初優勝を飾った。以下、モントーヤが2位、そしてメルセデス育成のポール・アーロン(プレマ・レーシング)が3位に繰り上がり表彰台を獲得している。
■2023年FIA F3第2戦メルボルン レース1正式結果
Pos. No. Driver Team Time/Gap
1 3 Z.オサリバン プレマ・レーシング 42’06.098
2 14 S.モントーヤ ハイテック・パルスエイト 0.219
3 1 P.アーロン プレマ・レーシング 0.593
4 15 G.ミニ ハイテック・パルスエイト 0.778
5 2 D.ベガノビッチ プレマ・レーシング 1.369
6 5 G.ボルトレート トライデント 1.542
7 4 L.フォルナローリ トライデント 1.969
8 8 G.ソーシー ARTグランプリ 3.498
9 24 C.マンセル カンポス・レーシング 7.327
10 7 K.フレデリック ARTグランプリ 8.323
11 9 N.ツォロフ ARTグランプリ 8.816
12 27 T.バーナード イェンツァー・モータースポーツ 9.913
13 23 J.マルティ カンポス・レーシング 11.009
14 18 R.ヴィラゴメス ファン・アメルスフォールト・レーシング 13.025
15 26 N.ベドリン イェンツァー・モータースポーツ 13.136
16 29 S.フローシュ PHMレーシング・バイ・チャロウズ 13.702
17 16 L.ブラウニング ハイテック・パルスエイト 14.712
18 30 R.ファリア PHMレーシング・バイ・チャロウズ 15.813
19 25 飛雲・バーター カンポス・レーシング 16.332
20 20 O.グレイ ロダン・カーリン 17.662
21 17 C.コレ ファン・アメルスフォールト・レーシング 18.802
22 21 H.イェーニー ロダン・カーリン 19.981
23 31 P.ウィスニッキ PHMレーシング・バイ・チャロウズ 20.545
– 28 A.ガルシア イェンツァー・モータースポーツ DNF
– 19 T.スミス ファン・アメルスフォールト・レーシング DNF
– 22 I.コーエン ロダン・カーリン DNF
– 6 O.ゲーテ トライデント DNF
– 10 F.コラピント MPモータースポーツ DQ
– 11 M.ボヤ MPモータースポーツ DQ
– 12 J.エドガー MPモータースポーツ DQ