中上貴晶「激しいバトルの中でまずまずの走りでした」/第2戦アルゼンチンGP2日目

 4月1日、2023年MotoGP第2戦アルゼンチンGP MotoGPクラスの予選がスペインのリカルド・トルモ・サーキットで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は11番手を獲得し、スプリントレースは11位で終えている。

 初日のMotoGPクラスのセッションは全てドライコンディションで行われたが、2日目の予選はミックスコンディションのなかスタートし、予選Q2終盤には路面状況が回復するという難しいコンディションとなった。中上は終始レインタイヤでアタックし、終盤に1分48秒209をマークして11番手となった。

 セッションごとにセットアップは進んでいるというが、不安定な路面コンディションでは、十分なパフォーマンスを発揮することができないようだ。

中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第1戦ポルトガルGP 2日目

 午後から行われたスプリントレースでは、中上はフロントにハード、リヤにミディアムタイヤを選択。後方11番グリッドからスタートした中上は、オープニングラップでは順位を維持するが、3周目には13番手まで後退してしまう。しかし、その後に追い上げを見せてポジションを回復させていき、11位でチェッカーを受けた。

 前戦の第1戦ポルトガルGPでの決勝レースに引き続き、今回のスプリントレースでもポイント獲得となった。最終日に行われる決勝レースでは、中上はポイント獲得とシングルフィニッシュを目指し、最終調整を行っていく。

■LCRホンダ・イデミツ中上貴晶(予選:11番手、スプリントレース:11位)
「スプリントレースは厳しい戦いになりましたが、いいスタートを切ることができました。そして1コーナーからアタックし、いくつかポジションを上げました。レースはポルティマオのように序盤から激しいバトルになりましたが、その中でまずまずの走りでした」

「今大会も、トラクションがあるところではパワーはありますが、そうではないところではロスしています。しかし、ブレーキングではいいポテンシャルがありました。今日は最終コーナーからの立ち上がりでうまくスピードを乗せられず、オーバーテイクのチャンスがありませんでした。今日の課題を改善するために、いま、すべてのエンジニアが仕事に取り組んでいます」

「明日の決勝レースは、最大限のパフォーマンスを発揮できるようにがんばります。ポルティマオより、かなりよくなっています。モチベーションも上がっているので、プッシュし続けます。そして明日はレースを楽しめるようにがんばります」

中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第1戦ポルトガルGP 2日目
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第1戦ポルトガルGP 2日目
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第1戦ポルトガルGP 2日目

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