中上貴晶、スクリーンの問題で視界不良に「とても難しく厳しいレースでした」/第2戦アルゼンチンGP決勝

 4月2日、2023年MotoGP第2戦アルゼンチンGP MotoGPクラスの決勝がアルゼンチンのアウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンドで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は13位で終えている。

 最終日となった日曜日は午前から雨が降り始め、ウォームアップ走行はウエットコンディションで行われた。決勝前最後の走行で、中上は6周をこなして1分46秒605の6番手で終え、最後の調整を行った。

 午後からの決勝も直前に雨が強まり、気温18度、路面温度21度のウエットコンディションでのレースとなった。決勝では、中上を含む全ライダーがフロント、リヤともにレインのミディアムタイヤを選択。そしてオープニングラップ、中上は11番手をキープしてスタートするが、その直後にファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)と接触してしまう。

 その後、マシンのスクリーンの視界不良があり、中盤には15番手までポジションを落としてしまうが、終盤にかけて徐々に順位を回復させていき、13位でチェッカーを受けた。

 オフシーズンから課題だったトラクション不足の解決に努めており、パフォーマンスを徐々に上げられている中上。2戦連続でポイントを獲得しているため、次戦の第3戦アメリカズGPは、シングルフィニッシュや表彰台を目指していくだろう。

中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第2戦アルゼンチンGP 決勝

■LCRホンダ・イデミツ中上貴晶(決勝:13位)
「スタートからスクリーンに問題があり、フェアリングの外側に身体を出さなければなりませんでした。まさかこんなことが起きるとは予想していなかったので、とても難しく、厳しいレースでした」

「ウエットでのグリップレベルはよかったと思います。しかし、思うようには乗りこなすことができませんでした。朝のウォームアップでかなり強さがあったので、正直、もう少しスピードが出せると期待していました。13位はベストリザルトではありませんが、オースティンで状況を改善できるように引き続きがんばります」

中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第2戦アルゼンチンGP 決勝
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第2戦アルゼンチンGP 決勝

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