韓国紙「日本がロシア産原油輸入をさらに増加」「制裁参加国の団結揺らぐ可能性も」

聯合ニュースなど韓国各紙は3日、米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の報道(2日)を引用し、日本が今年、ロシア産石油を、価格上限を超えた価格で輸入したことが分かったと報じた。

(参考記事:韓国貿易協会「ロシア・ウクライナ戦争で利益得たのは中印土伯」「韓国は大幅損失」

WSJは、米国の最も近いアジアの同盟国の一つである日本が、米主導で進行中のロシア産原油価格上限制から足を抜き同盟に亀裂を与えたと評価した。

日本の公式貿易統計によると、日本は今年1~2月にロシア産原油約74万8千バレル、計69億円(約5200万ドル)で購入したことが分かった。1バレル当たり約69.5ドルで購入したことになる。

これは、米国をはじめとする主要7カ国(G7)と欧州連合(EU)、オーストラリアが実施しているロシア産原油および精製石油製品に対する価格上限値であるバレル当たり60ドルを大幅に上回る水準だ。

ロシア産エネルギー依存度が高い日本は、この点について昨年、事前に米国の了解を得たとWSJは伝えた。

米国は、ロシア極東エネルギー開発事業である「サハリン-2プロジェクト」から日本が購入するロシア産原油については、今年9月30日まで一時的に価格上限制を適用しないことにした。

これは、ロシア産エネルギー制裁に参加する欧米の団結が簡単に揺らぐ可能性があることを示しているとWSJは指摘した。

欧州諸国がウクライナ戦争勃発後、ロシア産エネルギー依存度を大幅に下げたのとは対照的に、日本は昨年、ロシアからのエネルギー輸入をむしろ増やした。日本の昨年のロシア産天然ガスの輸入量は前年より4.6%増加した。

このような状況は、日本の全面的なウクライナ支援を妨げるとWSJは分析した。

この報道をみた韓国のネットユーザーからは以下のようなコメントが投稿されいている。(※ネイバーニュースコメント参照)

「米国の顔色より自国の国益が最優先」
「こういうの見ると韓国だけバカみたいだな」
「日本はこういう二重外交がうまい」
「このような国に頭を下げる大統領もいる」
「日本は建前上、反中・反ロをしているが、経済界は親中・親ロをとるという実利外交をしているのだが、尹錫悦政権はそういうことができない」

以上 コリアエコノミクス編集部

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