キヤノン、CINEMA EOSカメラの最新ファームアップデート発表。「EOS R5 C」では計14項目の機能向上を実現[NAB2023]

キヤノンは、CINEMA EOSカメラの「R5 C」「C70」「C300 Mark III」「C500 Mark II」の最新ファームウェアを発表した。提供開始予定日は以下の通り。

  • EOS R5 C(14項目予定):6月下旬公開予定
  • EOS C70(5項目予定):7月下旬公開予定
  • EOS C500 Mark II/C300 Mark III(4項目予定):7月下旬公開予定

EOS R5 Cに関しては、計14項目のファームウエアアップデートを予定している。中でも注目は「VIDEO/PHOTO切り替え時間短縮」「AF性能の向上」「省電力モードの追加」の3点で、発売後ユーザーからの要望が最も多かった項目の機能向上を図っている。

VIDEO/PHOTO切り替え時間短縮は、VideoからPhotoモードまでが約70%、PhotoからVideoモードまでは約40%の短縮を実現。これまで以上にハイブリットでシームレスにスチルとビデオを切り替えて撮影が可能なるとしている。

省電力モードの追加により、「LP-E6NH」バッテリーを使用時で4K60Pでの撮影時に約30%ほどの駆動の改善を実現するという。

オートフォーカス改善の「追尾枠の可変」は、旧ファームウェアでは追尾枠の設定を入れた際に被写体に対して形が変わることがなく、常に正方形固定であった。新ファームウェアでは、オートフォーカスの追尾枠は被写体の輪郭をなぞるように可変するように変化し、よりコントラストがあるる部分で測距して合焦角度を高くしている。

また、オートフォーカス改善として頭部検出のモードが一つ追加された。横向きや後ろ向き、ヘルメット等を装着した際にも、オートフォーカスの追尾を使用することができるようになるという。

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