警備どうなる? 近づくG7広島サミット 警視庁からも続々…

ホテル関係者
「こちらが、(G7外相会合のときの)会場でございます」

開催まで50日を切ったG7広島サミット。会場周辺では、過去最大の警備体制が見込まれています。

小林康秀 キャスター
「これ、機動隊のバスですかね? かなり行き来が激しいですね」

住民たち
「無事にすんでくれたら。それだけ」「安倍さんの事件があったからね」

小林康秀キャスター
「こういった道になると、(大統領専用車の幅 約2メートル)もう道幅いっぱい、いっぱいと…」

きょうのテーマは、『近づくG7広島サミット 広島の警備体制はどうなる?』

近くにお住まいの方は日々、変化を感じられていることと思います。サミットのメイン会場となる元宇品周辺、そして、訪問が検討されている宮島については正式な警備体制などは公表されていないのですが、現状はどうなっているのか、歩いてみました。

小林康秀 キャスター
「サミットの主会場となるグランドプリンスホテル広島につながる道です。ここをまっすぐ行くと会場があるんですが、こちら、暁橋と書いてあります。あちらには警備のために警察官も立っています。実は、グランドプリンスホテルがある場所は、『宇品島』と呼ばれる島にあります。この橋が、唯一の連絡する道ということになっています」

「道もかなりきれいに舗装されています。ガードレールもピカピカの新しいものがすえ付けられています」

小林康秀 キャスター
「プリンスホテルまで700mほどの位置にやってきました。ここに立ち番をしている警察官の方がいます。今回のサミットのためにつくられた臨時の派出所となっています。付近で警備にあたっている警察官のみなさんの休憩所としても使われるということになっています」

島で働く人
「当日、警備するのに車を停めるところがないということで、車を停めさせていただくことはできないかという相談がきた。それと木の伐採ですね。
― 木の伐採…。視界をよくするために?
「そうですね。視界を、はい」

住民
― 以前の外相会合のときを覚えていますか?
「はい。今回の方がすごいと思います。警察官の方の多さ。いつも通りの生活がしたいです」

小林康秀 キャスター
「主会場となるグランドプリンスホテルの目の前までやって来ました。入り口付近にも警察官が立っています。ほとんど警視庁の警察官ということで、やはり東京の方でVIP対応に慣れている警視庁が、今回はこの辺りを警備するということなんでしょうか」

こうした県外からの「特別派遣部隊」の態勢は、今後も段階的に強化される見通しです。

広島県警は、オバマ大統領 広島訪問の際、過去最多の4600人態勢で警備にあたりました。

今回の警備態勢は、2016年のG7伊勢志摩サミットの2万3000人、4年前のG20大阪サミットの3万2000人同規模と見られていますが、安倍元総理の銃撃事件を受け、警察もさらに神経をとがらせています。

グランドプリンスホテル広島は、7年前のG7外相会合でも会場となりました。

グランドプリンスホテル広島 弓手理史 さん
― こちらが外相会合が行われた場所ですか?
「そうですね。まさにこの通路を通られて、当時の各国外相の方が、会場へ」

― 海がきれいに見えていますが、先のところまで行きますね。
「こちらが、その場所でございます」

― 今、(テーブルに)ちょうど(各国の)旗が置いてありますが、こういうふうに座ったということ?
「座り順も当時のままのものを置いております」

― そうですか。奥に当時、外相だった岸田さん。当時のケリー国務長官(米国)が左側だったんですね。

グランドプリンスホテル広島 弓手理史さん
「当時の警備は、元宇品島に入ってから数回、検問が行われたりであるとか、ホテルに入る際にも検問があり、ものものしい雰囲気だったと記憶しています」

小林康秀 キャスター(ホテル前桟橋)
「グランドプリンスホテルから宮島への首脳陣の移動は、2016年のG7外相会合のときもそうだったのですが、海からの移動も想定されています。現在、運航されているこちらの船でわたしも向かってみたいと思います」

小林康秀 キャスター(船上でレポート)
「船が出発しました。瀬戸内海の多島美が見え始めました。当日には巡視艇などで警備されることになるんでしょうか」

小林康秀 キャスター(宮島桟橋前)
「宮島の桟橋にやって来ました。ここから神社まで2キロほど、歩いていくと15分くらいで着くということなんですが、実際、どのように移動するのか、われわれ、わかりませんけど、とりあえず進んでみましょう」

宮島桟橋前で、視察に来ていたサミット県民会議と外務省サミット事務局長に遭遇しました。

小林康秀 キャスター(島内 タクシー)
「島内をもし、クルマで移動するとしたら通常、この道を通って行くということですが、けっこう道幅がせまい。かなり家が道幅いっぱいに迫ってくる感じですね」

「こういった昔ながらの街並みも楽しんでもらいたいなと思うんですが、けっこう道幅がせまいので、車が通りすぎるときもたいへんなのかなという感じがします」

小林康秀 キャスター
「神社のほど近く、少し山の方に上がってきたところですけど、こちらは老舗の旅館『岩惣』です。G7外相会合があったときには外相の人たちが訪れた場所です」

小林康秀 キャスター
「岩惣のすぐそばの橋なんですが、今、工事が行われているようです。こうした橋の手すりとかそういった部分がきれいになるように作業が行われているようです」

小林康秀 キャスター
「桟橋から神社沿いに続く海沿いの道です。G7外相会合が行われたときは、外相を乗せた車がこの道を通って、そして、地元のみなさんが小旗を振って出迎えたということなんですが、この道、現在はこうしたマツの木の枝が剪定されたということでこの辺り、見映えよく、生まれ変わりつつある道となっています」

桃井物産店 桃井利夫 さん
― 首脳のみなさんはどういった形で移動するか、聞かれています?
「それは、詳しくは発表されていないんです。ただ、いろいろ道路を直したりはしているので、だいたいのところはわかるんですけど」

小林康秀 キャスター(宮島表参道商店街)
「(観光客でにぎわう)参道沿いですけど、ここを歩くということはないでしょうけど、本当は宮島の神社に続く参道のこういった雰囲気も味わってもらいたいなと思うんですけれども」

博多屋 博多裕 社長
「閉めた方がいいのか、シャッター通りでいいのか、どうなんだろうかと迷います」

博多屋 博多干苗 取締役
「広島、宮島をみなさんに知っていただいて、世界からみんな来ていただけるとうれしい」

◇ ◇ ◇

われわれ取材クルーも何度か警察に声をかけられました。宮島では、世界からの観光客がどれくらい制限されるのか…。元宇品では、住民の生活がどれくらい影響を受けるのか不安だという声もありました。そういった中、4月早々にも警察庁長官が視察に来るということが決まっています。

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