【韓国入国ルポ2023年3月編】成田空港からエアプサンで仁川空港へ!コロナ前と異なる点は?

コロナのパンデミックもやっと落ち着き、以前のように海外旅行への往来が可能になってきました。筆者も2020年2月以来、3年2カ月ぶりの2023年3月、韓国に旅行へ行くことができました。今回は筆者が身をもって体験した、韓国入国時などのコロナ前と異なる点や必要な準備などを紹介します(2023年4月時点)。

韓国旅行前に準備したこと

筆者が韓国・ソウルに旅立ったのは2023年3月23日のこと。コロナ以降初めてのソウル旅行ということで、これまでと違った準備が必要でした。出発前に筆者が準備をしたのは以下の通り。

K-ETAの登録

検疫情報事前入力システム(Q-CODE)の登録

接種証明書

Japan Visit Webへの登録

K-ETAの登録 ※2023年4月1日から申請免除に

K-ETAは「韓国電子旅行許可制度」のこと。韓国入国をする際に必要な旅行許可証になり、公式サイトから必要な情報を入力し、約1万ウォン(約1,000円)を支払って申請し、許可が出たら入国ができる形になります。

しかし、4月1日から変更になり、2023年4月1日から2024年12月31日までに韓国へ入国する場合はK-ETAの申請は不要となりました。来年12月までの間に韓国旅行に行く場合は、K-ETAの申請は免除されます。

検疫情報事前入力システム(Q-CODE)の登録

検疫情報事前入力システム(Q-CODE)は、空港での検疫チェックをスムーズに行うためのもの。入国3日前から登録が可能で、必要な情報を入力して登録をすると、QRコードが発行されます。このQRコードを検疫所で機械にかざすことで、チェックを完了させることができます。

事前にQ-CODEを登録していない場合は、韓国入国前までに健康状態質問書および特別検疫申告書の記入および提出が必要となりますので、入国前に入力を済ませるようにしましょう。

接種証明書(帰国時に必要)

日本帰国時にはワクチン3回接種済みの接種証明書、または入国前72時間以内の陰性証明が必要になります。どちらかを帰国時の航空機チェックインの際に提示できないと、飛行機に乗ることもできませんので、要注意です。

陰性証明書は韓国でPCR検査を受けることになりますが、検査所も現在はかなり減っており、また帰国時にOKとなる陰性証明書を出してくれる病院も限られているとのことなので、ワクチン未接種の方は旅行前にPCR検査をできる病院などを確認しておくといいでしょう。

Japan Visit Webへの登録

Japan Visit Web(入国手続オンラインサービス)は、「入国審査」「税関申告」に加え、「検疫(ファストトラック)」をWeb上で行えるサービスで、事前に登録しておくと便利です。特に昨今はインバウンド需要の拡大で、海外からの観光客が増大しているので、スムーズに入国するためにも事前登録していくことを強くお勧めします。

成田の保安検査場は以前よりスムーズに!

筆者が今回使用した航空会社はLCCの「エアプサン」。成田空港第一ターミナルからの発着でしたが、チェックインも特に行列になることもなく、短時間で終わりました。

コロナ以前の成田空港の保安検査場はいつも混雑していて長い時間がかかることが多かったのですが、久しぶりに行った成田空港の保安検査場は、規模が大きくなり、レーンも増えていました。また、最新の機械を取り入れてたりと、かなりスムーズに。それなりの利用客がいましたが、5分程度で終了しました。

出国審査は自動化によりほとんど並ばずにあっという間に終了。15分程度で無事に日本を出国できました!

搭乗は以前と変わらず

搭乗前の免税店などの様子は、コロナ前とほぼ変わらず。多くの観光客が日本のお土産店や、日本料理やラーメンなどのお店に集まっていました。

搭乗も航空券とパスポートの提示だけで完了。機内では特にマスクの着用を求められる感じはありませんでしたが、マスクを外して搭乗している人はほとんどいませんでした。

入国時にはQ-CODEのQRコードの提示必要

何事もなく飛行機はソウル・仁川空港に到着。到着するとまず検疫所を通る形になります。それまでの間にQ-CODEで発行したQRコードの提示を促されますので、準備をしましょう。

検疫所にはQRコードを読み取る機械が置いてあり、そこでQ-CODEのQRコードをかざすだけで検疫チェックは完了です。事前に手元に用意しておけば、歩きながらかざすだけであっという間に終わります。

入国審査に関しては自動化ゲートがないため、かなり並びました。これは仁川空港の通常の光景なので、コロナ前の様子と特に変わったことはありませんでした。

入国審査を問題なくクリアして荷物を受け取り、約3年ぶりのソウルの地に足を踏み入れました!

韓国ではマスクの着用義務は屋外屋内でもなしに

韓国では新型コロナウイルス対策として実施されてきた、公共交通機関と大型施設内の薬局でのマスク着用義務が3月20日に解除され、ほぼマスクなしで滞在できるようになりました。

ただ、街中に出てみると地下鉄やバス、デパートやカフェなどではまだまだマスクを着用している人は多いようです。韓国も日本と同じように、周囲の様子を見てマスクを着用するかどうか決めている人が多いようでした。

また、春の時期は韓国ではPM2.5などの「ミセモンジ(「粒子状物質」の総称)」が飛んでいることが多く、注意報もよく出ています。そういうこともあり、マスクは用意しておくほうが安心かと思います。

やっとコロナ前と同じように韓国旅行が楽しめるようになり、ソウル滞在中も日本からの多くの旅行者に遭遇しました。ぜひ、みなさんも久々の韓国旅行に行ってみてくださいね。

[All Photos By Kaori Simon]

※2023年4月2日時点の情報です。渡航の際は大使館等のサイトを参照し、最新の情報を十分に確認するようにしてください。

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