どうする4月!?また値上げ  5000超の商品が…「安い時に買う」「日ごと割引活用」生活防衛に知恵

新型コロナの広がりや相次ぐ物価の高騰で私たちの生活は苦しい状況が続いています。そこで皆さんの生活をちょっとした幸せするための「ヒント」を探していきます。初回のきょうは4月の値上げ。

4月は5000を超える商品が値上がりします。この値上げを乗り越える秘訣とは?

静岡市葵区にある洋食店「オリーブキッチン和」。リーズナブルでおいしい料理を味わえると人気の店ですが、値上げの波に飲み込まれています。

<オリーブキッチン和 安井友和店主>

Q.4月も値上げの影響はありましたか?

「値上げは今月もしっかりありました。お子さんがウインナーが好きなので、ウインナーゴロゴロメニューを考えてたが、ウインナーの値上げの話が入ってきたので試行錯誤している」

10年前のオープン当初と比べ、洋食に欠かせないチーズが3割以上、オリーブオイルは2倍を超える値上がりに。今後も食材は値上がりが予想され、経営体力をむしばんでいます。

苦しいのはもちろん飲食店だけではありません。静岡市内のスーパーで聞くと「値上げ」というワードに客も飽き飽きしています。

<客>

Q.値上げが続いていますが…

「やっていけないよね。なるべく安い時に買う。しょうがない」

「削れるところは削って、値上げしてもこれだけはというものは決めてやっていこうと思う」

帝国データバンクによりますと、4月値上げされる商品は加工食品を中心に2022年の4月に比べると品目は約4倍で、2023年に入り、約1万5000品目もの商品が値上がりしています。スーパーも値上げの波には逆らえず、客をつなぎ留めるのに必死です。

<スーパー田子重 下川原店 赤坂真彦店長>

「カテゴリー割引としてマヨネーズが安い日もあるし、ドレッシングが安い日もあるし、値段が上がる中でも日ごとに割引セールがあるので、その日をうまく使ってほしい」

値上げは交通インフラにも。静岡市民の大事な足、静岡鉄道も値上げに踏み切りました。4月1日から全区間の普通運賃を一律20円の値上げ。ただ、学生の通学定期券は子育て世代を応援するため料金を据え置きとしているほか、安全・安心のための設備投資は積極的に進める考えです。

<静岡鉄道 中村真也鉄道部長>

「まずは、老朽化した車両の更新。また、新たに鉄道のバリアフリー化。お年寄りやお子さま、体のご不自由な方々に気持ちよく使っていただくために駅のバリアフリー化などを推進していく」

鉄道運賃とガソリンと比較をしてみると、静岡鉄道が前回値上げをした3年7か月前と比べ、鉄道運賃は14.2%上がっているのに対し、ガソリン代は23.5%上がっています。移動の際は公共交通機関をうまく使うという意識が生活コストを少し下げる「ヒント」になりそうです。

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