台湾の馬英九氏が湖南大学で座談会

大陸訪問中の台湾の馬英九・元総統は4月2日、台湾の学生を率いて湖南大学を訪れ、大陸の学生と交流する座談会に出席した。同日の香港メディアによると、座談会は湖南大学スーパーコンピューターセンターの会議室で開催。台湾学生28人と大陸学生32人が対面交流した。馬氏は総括の際に両岸の「1つの中国」の定義について説明。まず台湾の観点として「1997年の憲法改正でわれわれの国家を2つの部分に分け、1つは台湾地区、1つは大陸地区とし、いずれも中華民国であり、いずれも中国である」と述べ、憲法のほかに「両岸人民関係条例」第2条でも台湾地区と大陸地区について定義しており、「台湾地区は台湾、澎湖、金門、馬祖の各島、大陸地区はそれ以外のわれわれの領土。つまり台湾、大陸にかかわらず憲法ではいずれも1つの中国に属する」と説明。続いて大陸の「1つの中国」の定義については、1983年の憲法の前文で「台湾は中国の不可分の一部分で、これは明確である」と書かれていることを挙げ、「この前提の下、現在われわれは2つの地域に分かれ、双方ともそれぞれの制度、政策を持っているが、みんなが不要なあつれきを減らすよう努力し、双方に誠意を持って交流させ、この方向に進むべきことを若者に認識させる」と語った。

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