香港セブンズに7万5000人来場

HSBCワールドラグビーセブンズシリーズ2023(主催:World Rugby)が3月31日から4月2日にかけて香港スタジアムで開催され、ニュージーランドが男女そろって優勝。

香港大会には男子16チーム、女子12チームが参加し、男子45ゲーム、女子34ゲームが3日間にわたり雨天の中熱戦が繰り広げられた。女子のワールドセブンズが香港で開催されたのは今回が初めて。

コロナ感染防疫によるソーシャルディスタンスの確保、マスク着用義務が撤廃されたスタジアムには各国からの応援と7万5千人(3日間)の観衆がつめかけワールドにふさわしい大会となった。

男子は、優勝がニュージーランド、2位フィジー 3位フランス、女子は優勝がニュージーランド、2位オーストラリア、3位英国となった。日本代表は女子が10位、男子は15位タイで試合を終えた。

女子日本代表(サクラセブンズ)は、予選(プール)第1ゲーム対フランスで先にトライを決められるも、すぐに原が80メートルのランをきめて同点。しかし、反撃が続かず38-7で敗れた。 続く第2ゲーム対アメリカは、最初の3分で原がトライを2つ決め先行するもアメリカのトライに押し戻され、後半残り3分でキャプテン平野のトライにより2点差までつめよるも26-17で連敗。予選最終ゲームでスペインと対戦。前半、固いディフェンスで相手の得点を許さず、大谷が抜け出して先制トライ、後半には原が左サイドから抜け出してゴール下へきめ、14-10で逃げきって予選を1勝2敗とした。しかし、上位8チームで行われる優勝決定戦には届かず9位決定戦でブラジルに29-0で勝ったものの、再度対戦したスペインに26-17で負け10位となった。

男子は残り3ラウンドと終盤になったが、コアチーム残留を目指し香港大会でポイントを稼ぎたかった男子日本代表だが5戦全敗で15位タイ(最下位)に終わった。本シリーズ最下位のチームはチャレンジャーシリーズに自動降格となるためあとがなく、残りのラウンドの奮起が求められる。東京に続き2024年パリオリンピックでも7人制ラグビーは実施されるが、出場するためには、このシリーズで上位4チームに入るか、各地域の予選トーナメントで勝ち抜くことが条件となるため、日本は男女ともアジア予選からオリンピックの参加を目指すことになる。

なお、香港スタジアムでワールドシリーズが開催されるのは今季が最後で、来シーズンは、今年完工予定のKai Tak Sports Parkでの開催が予定されている。

4試合で6トライを決めた原わか花(東京山九フェニックス )コメント:

フランス戦でとったトライは、自分のスピードに自信がもてたきっかけとなり、アメリカ戦でもウィングの選手を抜いて2トライをとることができた。ゲームの時はいつも強気で勝負しており、外側のポジションにいるので、チームをよくみて状況を伝え続けている。チームの課題として、アタックの時間の継続、ポゼッションの確保、キックオフの精度の向上があり、今回のワールドシリーズの経験を生かしてアジアの頂点をめざし、オリンピックへの参加を決めたい。

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