木材活用しCO2固定 串間市、2社へ証明書初交付

 串間市は低炭素社会の実現を目指すため、県産木材を活用した市内2企業へ「二酸化炭素(CO2)固定証明」を2日までに贈った。市は3月、木材の使用量に応じたCO2固定量を認証し証明書を交付する制度を開始。交付は初めてで「ゼロカーボンシティ」をさらに進める。
 今回は、県産飫肥杉を使って1月に新店舗を完成させた「スーパーよしだ」(吉田日出也社長)と、昨年請け負った複数の建築工事で約313立方メートルの飫肥杉を使った山下建築(山下和哉社長)に交付した。
 スーパーよしだには3月28日に同社で、山下建築へは今月2日に同市のホテル中村荘で島田俊光市長が証明書を手渡した。吉田社長(46)は「串間の自然を象徴した店舗で環境にも貢献できてうれしい」、山下社長は「今後も木材を使った建築に力を入れたい」と話していた。

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