ナシの産地で知られる茨城県筑西市で、花のめしべに花粉を付ける人工授粉「花合わせ」の作業が最盛期を迎えている。
JA北つくばによると、例年より1週間ほど早い3月下旬に始まった。受粉の可能性を上げるため、気温13度以上の晴天の日を選んで作業している。
同市舟生の竹内紀男さん(69)は、2.3ヘクタールのナシ畑で、幸水や豊水、県オリジナルの恵水など8品種を栽培。この日は、妻啓子さん(68)や次男夫婦ら計7人が、あらかじめ畑で採取した花粉を、専用の機械でなでるようにめしべに付けていた。
啓子さんは「今のところ霜の被害もなく順調」と笑顔。収穫は7月下旬に始まるという。