茨城県立図書館 本を有料宅配サービス 8日から県内全域対象

茨城県立図書館=水戸市三の丸1丁目

茨城県立図書館(水戸市三の丸)は8日、所蔵する図書や雑誌などを指定の場所に届ける「有料宅配サービス」を開始する。インターネットやファクスで申し込むと、着払いで希望の本が送られてくる仕組みだ。貸借方法の選択肢を増やし、県内全域を対象にしたサービスを充実させることが狙い。

有料宅配サービスは、県立図書館利用カードの登録者が対象。申し込み確認後、同館が週に1度、着払いで発送する。送料は、810円(縦横幅を合わせた本のサイズが60センチの場合)から。県内に限り、自宅以外の指定場所でも受け取れる。利用期間は発送から返却を含め、原則18日以内。

同館によると、2021年度末現在の所蔵図書は約81万7000冊。市町村にはない専門書が特に充実しており、同館は「同サービスを利用すれば、図書館に出向くことなく県内どこでも希望の本を読むことができる」と説明する。

一般図書や郷土資料、児童図書、絵本、雑誌、紙芝居などの中から、貸し出し禁止の図書や貸し出し中の資料、大型の本、課題図書などは対象外。発送料は自己負担となる。

同館はすでに、インターネットで予約をし、県立図書館の本を最寄りの市町村立図書館で受け取る遠隔地貸出サービス「ぶっくびん」を実施。今回の有料宅配サービスとの併用も可能で、郵送で借りた本を、遠隔地返却システムに参加する図書館から返却できる。

申込書は、同館のホームページからダウンロードする。問い合わせ、申し込みは館内サービス課(有料宅配サービス担当)(電)029(221)5568。

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