システム機能せず…県外転出者3人が埼玉県議選に投票 15日分のデータ入力漏れで 朝霞の期日前投票所

朝霞市役所=埼玉県朝霞市本町

 埼玉県朝霞市選挙管理委員会は3日、県議選の期日前投票所で、市内から県外に転出した市の選挙権がない3人に対して、市庁舎に設置した期日前投票所で誤って投票用紙を交付し投票させたと発表した。

 同選管によると、1日午前8時半から同日午後1時20分ごろまでの間、期日前投票所で、3月2日から16日までの間に県外に転出した元市民3人が投票用紙の交付を受け、投票を行った。登録基準日から3カ月前以降の県外転出者は、選挙システムに住民基本台帳の移動者データとして入力されるため、投票所のパソコンに投票できない表示が行われるが、表示されなかった。

 1日午後1時10分ごろ、同期間に県外へ転出した別の元市民が訪れた際、移動者データとして選挙システムに反映されていなかったため、調査したところ、3月17日に移動者データを選挙システムに入力する際、3月2日から16日までのデータを入力していなかったことが分かった。

 同選管は選挙システムを更新するとともに、投票された3票について「特定判別できないため、有効票として扱う」としている。

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