長崎県庁学習スペース拡大 土日祝日限定、食堂を一部開放 8日から試行

8日から土日祝日に開放する食堂窓際の13席=県庁(県提供)

 長崎県は、高校生や学生らが利用できる県庁舎の学習可能スペースを、土日祝日に限り拡大する。今月8日の土曜日から2階の食堂の一部を開放。当面は試行で、県管財課は利用状況をみながら「もっと広げてほしいという声があれば、さらに検討したい」としている。
 同課によると、行政棟1~3階の各フロアには、学習などに使えるテーブル席が最大約200席ある。多くが2~4人掛けのテーブルで、平日、休日ともに学生らがグループで利用している。ただ、4人掛けを2~3人で使うケースなども多く、座れない学生もおり、拡大を望む声が寄せられていた。
 新たに利用可能になるのは、食堂の入り口から見て左側にある窓際の13席。土日祝日の午前9時~午後6時までで、食堂で行事がある日は利用できない。衛生上の問題から、他のスペースに入れないようにパーティションで区切る。食堂の備品に触るのも禁止。ルールを守らず、警備員の指示にも従わない場合は、利用を中止する。
 同課によると、今年1月の土日祝日は、1日平均延べ450人程度が学習可能スペースを利用した。

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