オーガスタって、どこなんだ/今さら聞けないマスターズの“マ”(2)

◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前(4日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7545yd(パー72)

4月6日(木)にジョージア州のオーガスタナショナルGCで「マスターズ」が開幕します。松山英樹が2021年に優勝した大会は、男子ゴルフの世界最高峰のトーナメント。いまさら他人に聞けない基本をコッソリおさらいします。

ああ遠い、オーガスタ

マスターズのピンフラッグ(Rob Carr/Getty Images)

「アメリカ、ジョージア州のオーガスタ」と言われても、日本の多くの人にはピンときません。でも大丈夫。北米をモチーフにした大会のシンボルマークを見ればカンタン。フラッグのピンが立つ米国本土の“右下”、ちょうどカップ部分のあたりです。

最も近い大都市アトランタからは東に280km(自動車で3時間弱)。人口約20万人、州内では2番目に大きな市ですが、“片田舎”の表現はあながち言い過ぎではありません。

米国南東部にあります(グーグルマップより)

近隣のオーガスタ空港までの日本からの空の直行便は? ありません。コースの近くに鉄道は? 通ってません。マスターズに観戦に行くパトロン(お客さん)は、宿から車で会場に行くしかありません。広大な駐車場用の土地もオーガスタナショナルGCの持ち物です(足りない、となったら土地もすぐ買っちゃうゴルフ場なのです)。

そんな地域だからこそ、「マスターズ」を一目見ようと世界中からお客さんが来る4月第2週は、町を挙げたお祭り。近年、インターネット販売も始まった“プラチナチケット”は転売も盛んで、昔からオーガスタナショナルGCに面したワシントンロード(通り)には大会期間中、毎年ダフ屋がテントを構えます。

近隣住民でないと、日帰りで通うわけにもいきませんからホテルに泊まるわけですが、これが高い! 普段1泊50ドルのモーテルの宿泊費が、マスターズウィークは7倍や8倍…10倍に跳ね上がることも珍しくありません。

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