広島の都心で「養蜂」スタート 広島平和ミツバチプロジェクト

広島の都心でミツバチを飼って、自然環境を維持向上させようという県内で初めてのプロジェクトが5日、スタートしました。

広島市の中心部・平和大通りに面したビルです。駐車場にミツバチの巣箱が置かれています。

県内で初めてだという「広島平和ミツバチプロジェクト」を立ち上げたのは、地元の住民組織で、授業で養蜂に取り組んでいる世羅高校が協力しています。

ミツバチの巣箱は4つ設置されています。巣箱1つに女王バチ1匹とおよそ2万匹の働きバチがいるそうです。

県立世羅高校 農業経営科 宮本紀子 教諭
「キラキラしているのが花の蜜で、今だったらサクラの蜜だと思う。桜餅の葉っぱのにおいがふんわりするような感じの蜜になる」

ミツバチは悪化した環境では生きていけないということで、都心でも街路樹や季節の花などから蜜を集めてくるということです。

広島平和ミツバチプロジェクト 藤田善洋 リーダー
「自然を豊かにする街並み、人とミツバチが共生できる街並みにしたい。こういったものが何か所もあるような街づくりを志している」

4月下旬には蜜を採り、地元の飲食店の商品などに活かしてもらうということです。

「都市養蜂」は、都会の環境のバロメーターとして、東京の銀座など全国100か所以上で進められているそうです。

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