建設中の「鞆未来トンネル」 掘削土で海の埋め立て開始 交通・交流の拠点 整備へ 広島・福山市

広島県福山市鞆町で、トンネルの掘削で出た残土を活用して、海の埋め立て工事が始まっています。

福山市鞆町で建設中のトンネル「鞆未来トンネル」は、長年の交通渋滞緩和に向けて去年、着工しました。

整備されるトンネルの全長は2キロ余りで、東側の掘削工事は現在、およそ180メートルまで進められています。

今月3日、工事の現場から南におよそ700メートル離れた沿岸部で、掘削で出た残土を活用した埋め立て工事が始まりました。

観光などのにぎわい創出につなげようと、トンネルの出入り口に近い埋め立て地には、交通や交流の拠点となる物販施設や駐車場が建設されるほか、仙酔島への市営渡船乗り場も移設される計画です。

来年3月末までに埋め立てを終える見通しで、およそ9400平方メートルの敷地が造成されます。

広島県 鞆地区まちづくり推進事業所 東埜泰二郎 所長
「福山市と連携し、地域住民のみなさまの意見をうかがいながら、有効活用できるような施策を考えていきたい。観光客も多くいるので、その方がたの拠点となるような形を作っていきたい」

トンネル西側の掘削は6月中に着工する予定で、西側の沿岸部でも一部を埋め立てて、地域住民の交流や防災などが目的の広場およそ2600平方メートルを整備する計画です。

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