元光GENJIの大沢樹生氏「私の政策をより実行できる」北区長選出馬を取りやめ現職区長を支援へ

統一地方選で実施される東京都北区長選(16日告示、23日投開票)への立候補を表明していたアイドルグループ・光GENJIの元メンバー、大沢樹生氏(53)が5日、出馬取りやめを発表した。今後は6選を目指す現職の花川與惣太(よそうた)区長(87)の陣営に入り、選挙支援を行う。花川氏と一緒に都内で会見した。

大沢氏が支援を受けてきた政治団体「東京新党16」からの呼びかけで、大沢氏と花川氏の話し合いが数回行われ、政策協力が合意。「私が辞退し、花川区長をサポートすることで、私の政策をより実行できるのではないか」と決断に至った。

大沢氏は「花川区長から、まだやり残したことがある、次を集大成にしたい、と聞いて衝撃を受けた。あの年齢ですごいと思った。とことんやってもらいたい」と決断の分岐点を語った。地域活性化案、IT教育の重要性など、大沢氏の政策を花川氏から前向きに捉えられた点などを挙げ、死票をつくらないためにも自ら退いた。大沢氏の政策から感銘を受けたという花川氏は「大きな力と勇気を得た。感謝しています。大沢さんの北区を愛する心を受け止めて、全力で戦っていく」と誓った。

大沢氏は、選挙期間中は花川氏の街頭演説に同行し、積極的に応援していくという。「花川区長をできる限り応援したい。その後のこと、自分のことは白紙です」と話した。区長選は苦戦を予想する声が多かったが、元トップアイドルの知名度は抜群で、会見に駆けつけた多くの報道陣の様子に「まるで国政選挙ですね」と目を丸くした。その知名度を花川区長の応援に向ける。

区長選は花川氏のほか北区議の駒崎美紀氏(44)、自民党の山田加奈子都議(51)、飲食店経営の橋本弥寿子氏(70)の4人で争われる構図となった。

(よろず~ニュース編集部)

© 株式会社神戸新聞社