広島市長選挙に立候補 松井一実(まつい・かずみ)氏の経歴・政策まとめ

任期満了に伴う広島市長選挙が3月26日告示、4月9日投開票の日程で実施されています。今回の広島市長選挙には届け出順に自民党県連と公明党県本部が推薦する無所属現職の松井一実氏(70)、無所属新人の大山宏氏(74)、共産党新人の高見篤己氏(70)の3人が立候補しました。本記事では無所属現職の松井一実氏についてご紹介します。

広島市長選挙に立候補 大山宏氏の経歴・政策まとめ
広島市長選挙に立候補 高見篤己氏の経歴・政策まとめ

広島県広島市出身、京都大学卒業。労働省(現 厚生労働省)に入省し、中央労働委員会事務局長などを経て、広島市長を3期務める

松井氏は1953年広島県広島市出身、京都大学法学部卒業。労働省(現 厚生労働省)に入省し、在英国日本大使館一等書記官、婦人局婦人労働課長、厚生労働省大臣官房総務課長、厚生労働省労働基準局勤労者生活部長、中央労働委員会事務局長などを歴任。2011年から広島市長を3期務めています。

松井氏が掲げる政策とは

松井氏はホームページで以下の政策を公表しています。

持続可能な市政運営
①活力とにぎわいを生み出そう!
1.中四国地方の中枢拠点にふさわしい「都心の大改造」を着実に進めます。
*広島駅周辺地区(駅ビル建替えと連携した路面電車の高架乗入れ・駅南口広場の再整備、中央図書館の駅南口エールエールA 館への移転・再整備など)
*紙屋町・八丁堀地区(広島商工会議所の移転・市営基町駐車場周辺の再開発や経済振興拠点の整備など)
*中央公園及びその周辺地区(サッカースタジアムの建設、旧市民球場跡地イベント広場の整備、多様な世代が集まる基町地区のまちづくりなど)

2.200万人広島都市圏の発展をけん引する「都心周辺部の大改造」に取り組みます。
*商工センター(MICE 施設整備、草津港を含めた中央市場の再整備など)
*西風新都(幹線道路のネットワーク化、アストラムラインの西広島駅までの延伸、高速4号線の山陽自動車道までの延伸など)
*西広島駅周辺地区(駅前広場やアクセス道路の整備など)

3.中山間地・島しょ部の魅力あふれる地域資源を活かした特色のあるまちづくりを進めます。
*似島地区(似島臨海少年自然の家の全面リニューアル、各種スポーツ大会の開催、バウムクーヘンづくりなどのイベント開催など)
*戸山地域・湯来地域(温泉やスポーツ、豊かな自然や文化など両地域の特長を組み合わせた回遊性を高める取組など)
*高陽地域・白木地域(狩留家なす、スカイスポーツの基地としての神ノ倉山・荒谷山の活用による地域活性化、芸備線の利活用との連携による取組強化など)

4.広島城のリニューアル、平和大通りや緑豊かな水辺空間を活かしたにぎわいの創出などに取り組み、G7広島サミットの開催を契機として観光客の拡大を図ります。

5.AI・IoTや省エネ機器の導入など、生産性の向上や脱炭素化に取り組む中小企業への支援などに取り組みます。

②ワーク・ライフ・バランスのまちを実現しよう!
1.市民の皆さんが「お互い様」の心で豊かに暮らしていける「地域共生社会」を実現します。
*あらゆる機関が連携して、課題を抱える各家庭の実情に応じた専門的・包括的な支援を実施
*「高齢者いきいき活動ポイント事業」の充実など、高齢者の健康づくりと介護予防の促進
*医療的ケア児者への支援など、障害者支援の充実
*新型コロナウイルス感染症を含む様々な感染症の発生に備えた検査・医療体制の充実、安芸市民病院の建替え など

2.全ての子どもが様々な個性や能力を伸ばしながら、自立した大人へと健やかに成長できる環境づくりを進めます。
また、一人ひとりの児童・生徒を大切にする教育を行います。
*待機児童の解消、ハード・ソフト両面にわたる保育サービスの充実
*放課後児童クラブのサービス向上策の実施
*子ども医療費の更なる充実
*「国際平和文化都市」を目指す本市の特性を活かした平和教育や英語教育
*一人一人の児童・生徒のニーズに応じた教育プログラムの充実
*いじめや不登校などの未然防止、早期発見、組織的かつ適切な対応
*中学校における選択制のデリバリー給食の解消、小中学校における食育の充実 など

3.「スポーツ王国広島」として、スポーツ・コミッションを強化し、トップレベルの国際大会等を誘致します。
また、eスポーツの振興にも取り組みます。

4.市民の皆さんが広島交響楽団によるコンサートをはじめ、様々な音楽に日常的に触れられるまちづくりを進めます。
また、シンフォニーホールの整備も視野に入れながら、「平和文化」を振興していきます。

5.豪雨災害被災地域の早期復興に取り組むとともに、過去二度にわたる大災害の経験を活かし、安心して快適に暮らせるまちづくりを進めます。

6.省エネルギー対策や再生可能エネルギーの導入促進など、広島広域都市圏の市町と連携して地球温暖化対策を進めます。

③平和への思いを共有しよう!
1.被爆者の「こんな思いを他の誰にもさせてはならない」という思いを根底に、被爆体験を基にした平和を希求する「ヒロシマの心」を国内外の市民社会に発信し続けます。
また、毎年11月を「平和文化月間」と定めて、平和への思いの共有につながる取組を集中的に実施します。
*平和首長会議の加盟都市の更なる拡大
*平和首長会議が策定した「持続可能な世界に向けた平和的な変革のためのビジョン(PX ビジョン)」に基づく、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向けた連帯の輪の更なる拡大など

2.G7広島サミットにおいて、各国首脳が被爆の実相に直接触れる機会を確保するとともに、平和のメッセージを発信していただけるよう、国に働きかけていきます。

3.被爆の実相に触れ「ヒロシマの心」を共有していただくため、世界の為政者の来広を働きかけるなど、「迎える平和」を推進します。

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