親子連れで選挙に行こう 投票率向上へステッカー配布 宇都宮市選管

ステッカーを手に「子連れ投票」を呼びかける市選管職員

 9日投開票の県議選、23日投開票の市議選を前に宇都宮市選管は、「子連れ投票」を呼びかけている。選挙について家庭で話し合うきっかけとし、子どもたちの将来の投票行動につなげる狙いで、投票した親と一緒にいる子にステッカーを配布する。前回選挙で過去最低を記録した投票率を少しでも向上させようと工夫を凝らしている。

 統一地方選における市の投票率は年々低下傾向にあり、前回2019年は県議選が35.18%、市議選が38.34%だった。

 総務省の調査によると、子どもの頃に投票する親について行ったことがある人の方が、投票した割合が20ポイント以上高い。このため市選管は「親が投票している姿を見せ、将来を担う子どもたちに早い段階から主権者としての自覚を持ってもらおう」と、子連れ投票を初めて促すことにした。

 ステッカーは県議選用と市議選用の2種類、計2万5千万枚を作成した。大きさは7.5センチ四方で、市マスコットキャラクター「ミヤリー」が「みんなでせんきょいこーよ!」「とうひょうは18さいから!」とアピールしている。県議選が9日、市議選は期日前と23日に投票した親子に配布する。県選管も期日前に投票した親子連れを対象に記念証を贈呈している。

 市選管は「子どものうちから選挙を身近に感じてもらい、将来の有権者を育てたい」としている。

 期日前投票は両選挙ともに市役所1階市民ホール、各地区市民センター、アピタ宇都宮店、イトーヨーカドー宇都宮店などで実施する(開設日時は会場によって異なる)。

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