マスターズは“飛ばないボール”支持 トップ明言「自然な結論」

距離が長くなったオーガスタナショナルGC13番。2オンを狙う選手は減りそうだが…(提供:Masters Images)

◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前(5日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7545yd(パー72)

4月6日(木)に始まる今季メジャー初戦「マスターズ」を前にオーガスタナショナルGCのチェアマン、フレッド・リドリー氏が会見を行い、R&AとUSGA(全米ゴルフ協会)が3月に発表したゴルフボールに関する新たな規則の提案を支持する意向を示した。

両団体は、ゴルファーの伸び続ける飛距離に対応して“飛ばないボール”の使用を、プロツアーやトップアマチュアらが参加する競技者向けの大会にローカルルールとして採用を促すと発表。今年8月14日までのフィードバックをもとに承認されれば、2026年1月からローカルルール採用が「実施される見込み」と記している。

リドリー氏は「最終的なものを見てから判断することになる」とした上で「一般的に、我々は常に運営団体を支持してきた。距離の問題に対処する必要があると考えていることは、これまでも述べてきた通り。自然な結論として、我々は(提案を)支持することになると思う」とコメント。マスターズでも新たなローカルルールを採用することに前向きだった。

2020年大会の前にも「我々はこの問題に関しての岐路に立っている」と話し、飛距離問題への対応の緊急性を語っていたリドリー氏。オーガスタでは今年から13番(パー5)のティイングエリアが後ろに下がり、35yd延長の545yd設定で行われる。

「多くの選手がレイアップするというデータは正しいかもしれないが、それでも多くの選手が2オンを狙い、よりチャレンジングでエキサイティングなショットになるのでは。日曜日の競技では、(レイアップのための)8Iではなく、3Iや4I、あるいはハイブリッドを手にショットを打ち込む人が出てくることを楽しみにしている。バランス的には正しい判断だと証明されると思う」とホール改造に自信をのぞかせた。(ジョージア州オーガスタ/亀山泰宏)

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